OKINAWA MOVIE LIFE

沖縄(宮古島)在住の映画好き。ツイッターは@otsurourevue

2010年新作

ノルウェイの森(★☆☆☆☆)

自分はあまり酷評することは少ないのだけれど。 ひとことでいえば「誰得」。 まず、ふだん「ROOKIES」等を観に行くライト層にはストーリー性の薄さで退屈されかねないし、映画好きの層にアピールするには物足りない。 自分は原作は亡霊譚だと思っています。…

ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う(★★★★★)

石井隆監督作『ヌードの夜』の17年ぶりの続編。 前作も福岡いるときにリバイバル上映で観て衝撃を受けたんですが、今作も相当面白かった、というかヤバかったです。 石井隆作品観ると歓楽街を歩くのが怖くなります。 前作では余貴美子の役どころだったのを今…

行きずりの街(★☆☆☆☆)

阪本順治監督初のラブストーリー・・・らしいです。 阪本順治監督といえば「どついたるねん」「トカレフ」(どちらも未見)に代表される男の世界を描いた作品に定評がある一方で、「亡国のイージス」「座頭市THE LAST」などのヒット作や「OUT」「闇の子供た…

十三人の刺客(★★★★☆)

同じ日に「インシテミル」を観たせいでこの日観た映画の中で死んだ人数がとんでもないことになってるわけですがw 1963年に池宮彰一郎の小説を工藤栄一監督の手で映画化された作品の、「ヤッターマン」などで知られる三池崇史監督によるリメイク、らしいです…

インシテミル 7日間のデス・ゲーム(★☆☆☆☆)

少しイマイチ。 自分は原作を書いた米澤穂信という作家のファンで、多分この作家で初めての映像化だったし、それもこの作家の集大成とも言うべき作品だった(伊坂幸太郎でいえば『ゴールデン・スランバー』のような)ので、期待はしていたのだけれど・・・。…

川の底からこんにちは(★★★★☆)

この映画によく出てくる言葉「しょうがない」「中の下」そして「がんばる」。 頑張っている姿は、みっともないしカッコ悪い。どれだけ世間が美化しても、それは事実だ。 それでもがんばるしかない。開き直るしかない。それが、この映画のテーマ。 一応、体裁…

悪人(★★★★★)

間違いなく物議を醸し出す問題作になるだろう。 もう一つの問題作『告白』('10)と同じく、こちらも原作をほぼ忠実に映像化している。 ただし手法は真逆。『告白』が原作の一部分を拡大解釈しているのに対し、こちらでは原作の説明過多な部分を削ぎ落している…

息もできない(★★★★★)

桜坂劇場では飽きるくらい予告がかかっていた。 その予告から受ける印象は、いかにも韓国らしいべたべたな展開で泣かせるドラマだった。 けれど、始まって数分、印象は裏切られる。 まず、手ぶれを多用した撮影。最近よくみられる手法(『ハートロッカー』と…

インセプション(★★★★☆)

これは是非映画館の大スクリーンで観てほしい。 そもそも、夢に中に入り込むという設定(=夢と現実の境目が不明瞭になる)は、映画という媒体に非常に合っているんだよね。 暗闇の中で、スクリーンに映し出される映像に身を委ねるという行為は、夢を観てい…

ベスト・キッド(2010)(★★★★★)

80年代の映画のリメイクらしいけれど、元の映画は観てない。 超おもしろかった。140分息も着かせぬ傑作。 素晴らしいエンターテイメントなんでぐだぐだ言うのはしょうもないのだけれど、個人的に印象に残ったのはジャッキー・チェン演じる師匠が初めてシャオ…

冷たい雨に撃て、約束の銃弾を(★★★★★)

ジョニー=トー監督のハードボイルドな映画。 大筋は復讐劇。最初の数分は、どこかでみたような展開と、ギャグのような展開の速さに「またタランティーノのエピゴーネンか」と思った。 しかし、物語が進むにつれて引き込まれていった。個人的にはタランティ…

カラフル(2010)(★★★★★)

自分もわりと大人になったわけで、少しくらい嫌なことがあってもちょっとはひきずるけれどすぐ立ち直れるようにはなった。しかし中学生のころはひどかったなー。プラプラの言葉を借りれば「ガラスのハートは粉々や」ってところか。 幸不幸というのは主観的な…

トイ・ストーリー3(★★★★★)

人気シリーズの10年ぶりの新作にして、たぶん完結編。 面白かった!一部の隙も見当たらない最高のエンターテインメントだった!もう正直この作品をみてあーだこーだ言うのは冒涜になりやしないかとさえ思う。 僕は「トイ・ストーリー」は「1」を小学生の頃…

(500)日のサマー(★★★☆☆)

ライターのトムが同じ会社のサマーという女の子に一目ぼれしてから振り回される500日間を時間軸バラバラで描いた映画。 そこまではまれなかったのはサマーをそんなに可愛いと思えなかったからかもしれない。 そばにいる友人の立場で、「そんな女はやめておけ…

アウトレイジ(★★★☆☆)

北野武監督の最新映画。 全体的に、いつもの北野監督にありがちなトリッキーな演出は出てこないし、北野映画の特色だった即興的な演技もほとんど出てこない。 ストーリーは今までで一番に比べるとしっかりしているもののこのストーリーを通して世間に何かを…

ハートロッカー(★★★☆☆)

アカデミー賞でも話題になった映画。万人受けはしないと思うけど、かなり面白かった。 イラク戦争において、爆弾処理班のジェームズという男が主人公。 ジェームズはかなりデスペラード(命知らず)な方法で爆弾を処理していく。 これを観て考えたこと。 仕…

すべては海になる(★★★★★)

今のところ、今年公開の映画で一番面白かった! 戦っている作品が好きだ。 みんなが冗談ですませられるようなことに真剣になって、息苦しくなっている登場人物が好きだ。 この映画を観た日、僕は人間関係で少し思うことあって、ささくれだった状態になってい…

涼宮ハルヒの消失(★★★☆☆)

人気アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」でも特に人気の高いエピソードの映画化。 映画化といっても、どうしても動画サイト対策といった下衆めいた勘ぐりをしてしまうのだけれど。 アニメ「ハルヒ」の作品のひとつとしてはよかったのだけれど、映画としてみるとやっ…