OKINAWA MOVIE LIFE

沖縄(宮古島)在住の映画好き。ツイッターは@otsurourevue

aiko「小さな丸い好日」

 シンガーソングライターaikoのファーストアルバム(1999年発表)。この当時のaikoの歌は今ほどはうまくないんだけど(「秋、そばにいるよ」あたりから変わった気がする)、その分感情がじかに伝わってくる。特に、弾き語りのみで聞かせる「ボブ」は絶品。その他にも、まるでジャクソンファイブのようなノリノリのナンバー「イジワルな天使よ、世界を笑え」とか、感情を込めた歌いぶりが見事なバラード、「歌姫」とか、名曲は多い。
aikoの伝える内容というのは、つねに「あなた」と「あたし」の物語。だから、全部ラブソング。それは、幸せな感情も、慈しみも、嫉妬も、そして憂鬱もすべてあるわけ。そして、このころの、それほど技巧を凝らしてない歌い方は純粋に楽曲のよさを味わうことができるようになっているし、それで、落ち込んでるときとかは初期aikoのほうが、癒される気持ちになれる。だから、このアルバムを聞いた後は、例え悲しい詩の歌があっても「好日」を遅れるような気持ちになれるんだ。

小さな丸い好日

小さな丸い好日