OKINAWA MOVIE LIFE

沖縄(宮古島)在住の映画好き。ツイッターは@otsurourevue

おひっこし

引っ越しました。
ちょっと前に、僕が友人に「今年に入ってからいいことない」と愚痴ると、彼は「家変えてから運気変えろよ」と言ったけど、そんな感じだと思う。
 前の部屋は、部屋自体の空間は広いんだけど、使える空間が少なかった。ロフトがあったんだけど、僕は物が多いのでいきおい物置にならざるを得なかった。それに日当たりもあまり良くなく、壁もむき出しだったため、どうしてもひんやりとした雰囲気を感じさせる部屋になっていた。なぜこの部屋を選んだのかというと、おそらくその雰囲気が好きだったのだろう。80年代のニューウェイブやルーリードが好きな僕としては。ただ、その暗さは、ちゃんとインテリアコーディネートができる人には良いが、そうでない人にはマイナス要因だった。僕の部屋はL字型になっていて、窓はあるにはあるのだが、ドアを開けても空気が通り抜けていかない気がした。2年間暮らしたのだが、最後の3ヶ月間は最早暗さの自家中毒を起こしていた気がする。前の部屋も、きちんとそういったニューヨーク風の暗さを扱えるようになれれば暮らせるのだと思う。
 新しい部屋は、とにかく広さを希望条件として探した。すると、日当たりも良く、また風も通り抜けるような、そんな部屋を見つけることができたと思っている。実利的にも、収納がたくさんあるのはかなりのプラスポイントだし。前の部屋は言ってみれば複雑だった。今の部屋はかなり単純なつくりだ。だからこそシンプルなコーディネートができると思う。
 寺山修二さんがエッセイで書いていたのだが、彼の建築家をしている友人は家のつくりでその人の思想を変えることができるとのたまっているらしい。おそらく、それはあるのだろう。この部屋で、新しいことをまた始めて行こうと思っている。