ゆらゆら帝国「ゆらゆら帝国?」
最近、ゆらゆら帝国とコーネリアスをよく聴いている。で、ゆらゆら帝国の話。
ゆらゆら帝国を聴いて思うのはタイムレスだということ。勿論、60年代の日本のアングラロックとかサイケとか、ある程度類似した音楽はあるし、全ての世代の人に受け入れられる音楽だとは思わないけど、なんだか時代を離れた音楽だという気がする。少なくとも2000年代という今の時代に迎合した音楽では無い。
いわゆる時代感が希薄なんだよね。ロックはその時代の意識を移す側面があるけど、坂本慎太郎の歌い方は、確かに「ラメのパンタロン」に見られるシャウト、「待ち人」に見られるメロウなうたい方といった具合に表現力は豊かなんだけど、感情の吐露という気はしない。ゆらゆら帝国は自分たちが聴きたいと思った音楽を自分で作ってやってしまう集団だと坂本慎太郎氏はインタビューで話していたけれど、その言葉にもあるとおり、おそらくゆらゆら帝国というのはスタイルのみの音楽なのだと思う。それは一般に認知されているロックとは異なるのかもしれないけれど、音楽という存在に最も近いのかもしれない。そういえばゆらゆら帝国って熱心なファン、というよりも押し付けがましいファンがいない気がするけど、それもそういった姿勢と無関係ではないのかもね。
- アーティスト: ゆらゆら帝国,坂本慎太郎
- 出版社/メーカー: ミディ
- 発売日: 2001/02/21
- メディア: CD
- クリック: 27回
- この商品を含むブログ (81件) を見る