OKINAWA MOVIE LIFE

沖縄(宮古島)在住の映画好き。ツイッターは@otsurourevue

映画「電車男」

 を見てきました。
 多少ヲタバレもといネタバレを含むのでこっから「続きを読む」で。
 感想。映画版は少し暗めな感じがした。電車男側の家族とか友達とかがまったく描かれていないからかもしれないけど。現実の電車男にはこっちの方が近いかもね。あと、中谷美紀が雰囲気的に暗めというのもあるかもしれない。多分に僕が「電車男」に対して思い入れを持っているからこう思うのかもしれないけど。
 山田孝之の演技は良かったと思う。「くぁwせdrftgyふじこlp;@」を台詞化していたのは笑ってしまったけど。泣いてるシーンは少し劇団ひとりに見えた。変身後は、磁石佐々木に見えてきたけどね。
 中谷美紀の演技は素直にうまいと思った。ヲタにとってのヒロインというのを具現化させたエルメスをきちんと映像化できる演技だったというか、ね。個人的にエルメスを演じてほしい女優は麻木久仁子(ごめん、マジボケしていた。麻生久美子の間違いです)なんだけれども。
 2時間と言うこともあって、中盤の展開が少し性急な間はあった。エルメス電車男を好きになる過程が省略されている感があると言うか。なんかだんだん現実感が薄れてきて、「69-sixty-nine-」のラストを連想させた。
 エンドロール後のラストの山田孝之の笑顔には感動してしまった。

 で、まあ、見終わった後少し空しい気分にもなったわけ。僕の夏休みは事実上今週で終わり、それのスタートにするには、終末感がある映画だなとは思った。6月からのロングラン上映ではあるけれど、9月にはいる前までにはどの映画館でも上映終了するらしいし、きっとドラマが終わったら嘘みたいにブームの跡形も無くなるのだと思う。2004年後半から続いていたわりと長かったこのブームもね。電車男はたとえばかつてのコア系ロックとかみたいにはっきりとしたジャンルを持つものではないから、ブームが終わっても何かが定着するタイプのものではない。t.A.T.uのブームのときとよく似ているかもしれない。予想より早くブックオフで100円で並ぶかもしれない。これが悲しいのかも。それを言ったらハリーポッターだってセカチューだってブームは去るわけだけど、少なくともヲタ属性を持つ僕としてはかなり思い入れがあったからね。