ORANGE RANGE「ИATURAL」(2005)
実は意外と好きです。オレンジレンジ。確かに、パクリ検証のFLASHも観たけど、すべてはYAMATOのこの発言に集約されるんじゃない。
「HIPHOPが昔の曲をカットして、1フレーズをループでやったりしてるじゃないですか。そういうのをバンドでやるの、楽しいんですよ」(オリコン2004/3/8)
今までヒップホップがやってきたことをコア系ロック派生のわかりやすいサウンドでやるっていうのは新しいと思う。ただ、僕はオレンジレンジって圧倒的にポップの文脈で語るものだと思う。
「ラブ・パレード」好きなんですよ。電車男の映画で聴いた印象があるけど。レディオヘッドみたいなギターラインに、恋の喜びを綴った歌詞。何度も聴いてしまう。この曲あたりからレンジっていいんじゃないかって気がし始めてきた。
MONGOL800やHY以上のヒットを成し遂げ、今多分セールス的にはバンドではナンバーワンのオレンジレンジだけど、個人的にはすごく「今」の空気の一面を表しているバンドという気がする。それまで「今」を描き続けてきたMr. Children、L’Arc〜en〜Cielあたりがチャートのトップに君臨しながらも「今」を描き続けてきたんだけど、彼らがタイムレスな作品を中心に出すようになった2004年以降、オレンジレンジが「今」を描いているような気がする。オレンジレンジの音楽に一番近いのって日本POP史上で言えば2000年前後のモーニング娘。じゃないかなあ?
このアルバム収録曲を聴いて思うのは、とにかく楽しい。確かに歌詞に安っぽいところはあるし、全体的にチープな印象は受ける。それに、前作や前々作よりもジャケットを含めて地味になっていると思う。前作同様、19曲77分というランニングタイムは少々中だるみする気があるのは事実だけど、「キズナ」〜「ラブ・パレード」〜「Natural Pop」の流れは最高だと思う。
- アーティスト: ORANGE RANGE,RYO,TKC,アルシオネ,Josh Deutsch
- 出版社/メーカー: ソニーミュージックエンタテインメント
- 発売日: 2005/10/12
- メディア: CD
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