OKINAWA MOVIE LIFE

沖縄(宮古島)在住の映画好き。ツイッターは@otsurourevue

ZAZEN BOYS「ZAZEN BOYS II」

 ザゼンの2nd。2004年9月発売。アヒト・イナザワが参加したアルバムではラストです。ファンの方には申し訳ないんですけど、僕は1stのほうが好きです。
 多分、このアルバムでひとつのジャンルとしてのZAZEN BOYSは完成なんだと思います。メタリックなギターと、変拍子を多用した楽曲と、ラップ調のボーカルによって都会の暗黒面を描写したリリック、これらによって代表される音楽として「ZAZEN BOYS」というジャンルになったんだと思います。ザゼンみたいなバンドはほかにいないし、あんだけスカスカな音なのにその辺のハードコア風のサウンドよりずっと聴いてて楽しい音楽っていうのはほかにありませんから。
 ただ、その分個々の楽曲は特徴のないものになってしまった気がします。いわゆる、同じ言葉を何度も繰り返し活用することでジャンルの特徴を強調したのかもしれませんが、このアルバムに関してはひとつの楽曲を取り上げて語るというのはできません。
 ただ、例外が一曲だけあって、ラストの曲の「MY CRAZY FEELING」という曲はリズムも重々しいブルースロックです。ちょっとだけ「黒目がちの少女」*1を思い出したり。この曲が、なんとなく2004年9月ごろの空気に合っている気がして。
 まあ、そういう思いもあったので、正直「HIMITSU GIRL'S TOP SECRET」もリフはカッコいいけどって思いは拭いきれなかったです(ファンの方ごめんなさい)。ただ、この前PVを見た「FRIDAY NIGHT」*2を見てもしかするとまた来るかもって思ったんです。まるでHAIRCUT 100のようなシティーポップ。都会というのをまた新たな局面から描いたのかと思って。きっと3rdも買うでしょう。
77/100

ZAZEN BOYSII

ZAZEN BOYSII

*1:NUMBER GIRL「NUM HEAVY METALIC」のラストを飾る曲

*2:3rd収録予定の曲