OKINAWA MOVIE LIFE

沖縄(宮古島)在住の映画好き。ツイッターは@otsurourevue

ラヂオの時間

1997年作品。監督と脚本:三谷幸喜 音楽:服部隆之 製作:石原隆
出演
唐沢寿明 (工藤学) 鈴木京香(鈴木みやこ)西村雅彦(牛島戸田恵子(千本のっこ)井上順(広瀬光俊)細川俊之(浜村錠) 小野武彦(野田勉) 奥貫薫(スミちゃん)並樹史郎(保坂) 藤村俊二(伊織さん) モロ師岡(バッキーさん) 梶原善(大田黒)田口浩正(辰巳) 布施明(掘之内)梅野泰靖(古川清十郎)近藤芳正鈴木四郎渡辺謙(トラック野郎)宮本信子(山崎ルミ子) 八木亜希子(声のみ)桃井かおり(DJ・中浦たか子)
市川染五郎(最明寺)佐藤B作 村上光一
ラヂオの時間』って1997年だったんだ。もっと古いと思ってた。それは、日本映画の特徴とされる暗めの画面がそう思わせるんだろうな。全体を通してスタジオ撮影だし。
 とりあえず、鈴木京香がスタジオに立てこもるシーンは印象に残りますね。
 序盤は、鈴木京香にものすごく感情移入して見てただけに、結構ムカついた。ああ、こりゃ『みんなのいえ』と同じくらいかな、って思った。
 ただ、鈴木京香の立てこもりのシーンから神がかってきた。終盤のカタルシスに向けて映画全体が走っていく感じ。どうやら、三谷ファンはやめられないようだ。
 この映画中で一番腹立つ人物だった千本のっこ演じるのは戸田恵子さんで、この人は僕はガンダムの声優と、人のいいおばさん役しか知らなかったので驚いた。メアリー・ジェーン役がさすが声優だけあってうまいんだよね。だからますますムカつきに拍車を掛けたのかもしれない。こうやってムカつかせるのは、この映画での成功なんだ、きっと。
 各々の役者さんの演技の面で不満は残るけれど、いい映画だと思った。俺もハッピーエンド好きだねえ。
 これも、自分の作ったものが誰かのわがままによって勝手に変えられてしまう悲劇、そして、それを喜劇にしてしまうやさしさ、がある。結果オーライという感じはするけどね。
75/100

ラヂオの時間 スタンダード・エディション [DVD]

ラヂオの時間 スタンダード・エディション [DVD]