Mr.Children「DISCOVERY」
ミスチルの八枚目のアルバム。1999年発表。「BOLERO」からこの作品までの間に2年挟んでて、今のミュージックシーンの状況じゃ2年くらいアルバム出さないのなんてこともないけど、当時「ミスチル活動休止」とかなんかでいろいろ言われてた気がする。活動休止と言ったって、確かに「BOLERO」から「終わりなき旅」までの間に1年8ヶ月空いてこそいるけれど、間に「ニシヘヒガシヘ」という、思春期の青年の煩悶を歌にしたようなものもあったし、第一こんな完成度高いアルバムを出されて、その2年間が製作期間あといわれても何の疑いもない。
U2やRADIOHEADからの影響の強いサウンドらしく(僕は詳しくは知らないけれど)、冒頭から重めで、だけど、だからこそM-6「Simple」で、曇り空の中ふと見上げたときに差し込んできた太陽の光みたいな感触を受けるのだと思う。M-3「Prism」のメロディは何でこんなにやさしいんだとかいろいろありますが。
「Simple」からバトンを繋いで贈られる曲が「〜I'll be〜」ってのもいいよな。この曲の優しさは何なんでしょう。異論はあるでしょうが、ちょっとだけ野嶋伸司を思い浮かべてしまうのだけど。なんだろ、確かにあざとくも聞こえるけれども、そのあざとさに用がある、って感じが。ツクリモノだから好きなんだよ、きっと。後にシングルカットもされ、生命力溢れるようなロックナンバーとしてリリースされたけど、個人的には圧倒的にアルバムバージョンです。
それから「#2601」「ラララ」「終わりなき旅」「Image」という最強の流れでこのアルバムは11曲63分と言うランニングタイムを終える。なんかね、1999年っていう年の混沌と希望を写している気がした。これが「世紀末の詩」だ、って感じで(怒らないで)。
これよく聴いてたのは受験のときだったんだけど、軽くうつ入っているときとかこれを聴くとスーッてなる気がした。ただ、最近はきかないけれど。
これ聴いて明日へと歩を進める気分になれたら、次は「iT'S A WONDERFUL WORLD」でしょう!
85/100
- アーティスト: Mr.Children,桜井和寿,小林武史
- 出版社/メーカー: トイズファクトリー
- 発売日: 1999/02/03
- メディア: CD
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