OKINAWA MOVIE LIFE

沖縄(宮古島)在住の映画好き。ツイッターは@otsurourevue

くるり「アンテナ」

 くるりの5thアルバム。「The World Is Mine」リリース後の2002年夏にデビュー当初からのドラマー、森信行が脱退し、クリストファー・マグワイヤが加入してからの初のアルバム。くるり第2章の1stという位置づけでいいかも。2003年11月リリースのシングル「ハイウェイ」は収録されていません。2003年ごろの気分を映した名曲なのに。
 「HOW TO GO」は最初聴いたときピンとこなかった。長いし、重心低いブルースチックなのもあったし。多くのブルースで感じられるように、聴けば聴くほどよくなっていったけどね。でも、シングルで出す必要はあったのかなといまだに考えてしまう。
 先行シングル曲「ロックンロール」はそのタイトルから先入観を持って聴くと肩透かしを食らうような曲。でも名曲。2番の歌詞はすばらしいよ。
 聴いていると情景の浮かぶ「morning paper」、フジファブリックみたいな「花と水鉄砲」や、アコギが心地よい「バンドワゴン」みたいに名曲も多いけど、「ブルース」の悪夢再びみたいな「黒い扉」を代表して岸田のロック志向が見て取れる部分もあってその辺が少しマイナス。岸田は優秀なポップスメイカーだと思うのに。けど、総じて観れば「さよならストレンジャー」をどこか連想させます。
72/100

アンテナ

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