うる星やつら2 ビューティフルドリーマー
1984年(ぼくの生まれた年だ)発表。今や1,2を争うほど有名なアニメーター、押井守さんが監督・脚本をつとめた初期作品ってことで有名ですね。
ぼくは「うる星やつら」をまったく観たことも、原作を読んだこともなくて、それで少々キャラクター設定を理解しにくかったんだけど、それでも、これがアニメーションの名作だと語り継がれていることも納得できるすばらしい作品でした。レビューじゃなくて「論」にしたいくらい。
作品としてみれば、友引町荒廃からしばらくストーリーが止まっていて、それがちょっとタルかったかな。でも前半と終盤の勢いはすばらしい。
声優さんとしてはサクラ先生役の鷲尾真知子さんが一番実力を感じさせた。あれだけ違和感のあるせりふを違和感なく言えるのって、少なくとも今の俳優さんにはいないな。
それと、21歳のぼくにはこういった多少文学的なテーマ(「夢」について)は理解しえたけど、はたしてこのアニメを当時見に行った小学生にわかったんだろうか。もし小学生にわかりやすくするためにはもっと早くに敵の存在を出さねばならないし、友引町脱出のアドベンチャーももっと時間さきたい。
81/100
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2002/09/21
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