PREFAB SPROUT「FROM LANGREY PARK TO MEMPHIS」
イギリスのポップロックバンド、プリファブ・スプラウトの4枚目のアルバム。1986年リリース。邦題は「ラングレーパークからの挨拶状」。
初めて聴いたのは一年くらい前で、ずっとつかみ所がないなあと思っていた。プリファブ・スプラウトと同じような位置にいるバンドにAZTEC CAMERAやEVERYTHING BUT THE GIRLがいるけど、それらのバンドに比べてひねくれ具合が違う気がする。
いわゆる、80年代のニューウェイブ全盛期において、若いバンドにもかかわらずメロディと声が主役の音楽をやっていたっていう共通点。その中においてプリファブ・スプラウトは、ボーカルが曲ごとに違う主人公を演じているような、そんな印象がある。少しだけ1990年代中盤のBLURを思い浮かべてしまう。
アレンジに関しては、80年代のにおいが大きいのでダサさはぬぐえないし、キーボードもチープだけど、こういったのが好きな人にはたまらないと思う。それと、「NIGHTINGALES」や「HEY MANHATTAN!」のイントロなんか一瞬J-POPと思ってしまうような感じ。
あと、メロディも「CARS AND GIRLS」や「NIGHTINGALES」のメロディなんか最高だとは思うけれど、日本人受けするメロディではないんだよね。この辺が今あまり評価されていない理由なのかなあ。
後世のギターポップに影響を与えたと思われるキラキラしたアレンジ(「CARS AND GIRLS」に顕著)や、ソウルを取り入れた作風なんかは貴重なだけに、変な先入観をぬぐい捨てて聴いてみたほうがいいと思います。
78/100
- アーティスト: Prefab Sprout
- 出版社/メーカー: Sony/Bmg Int'l
- 発売日: 2003/10/02
- メディア: CD
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