OKINAWA MOVIE LIFE

沖縄(宮古島)在住の映画好き。ツイッターは@otsurourevue

時をかける少女

 筒井康隆の人気原作の(続編としての)劇場アニメ化。夏に観るのがとにかく素晴らしいです。
 恥ずかしながらぼくはまだ大林・原田版を観た事なくて、10年位前にフジのドラマでやってた内田有紀版しか観た事ないと言う不届き者なのですが、しかも完全にストーリー忘れているってくらいで、そんなわけでかなり新鮮な気持ちで見ることができました。
 タイムトラベル理論に関してはちょっとだけ納得できなかったけど、これはむしろ時間を遡ると言うよりも、前の選択肢(分岐点)に戻る能力なんじゃないだろうか。誰だって、あの時ああしていればと思うことは多いし、だからこそこの設定が20年以上も愛されてリバイバルされるのだろうな。ぼくもこれ見た後しばらくは「行っっっけええええええ!」って言いながら前転したくなったし。
 まず舞台。さすがに携帯電話は普及しているものの、十分田舎町。だけどその時間のゆっくりした進み方に魅力を感じて、この街に住みたいと思わせるような、そんな街。
 キャラも魅力的。主人公の紺野真琴の百面相ぷりとか、映画全編を通して飽きない。ただ、正直貞本義行の女性のキャラデザってそんなにパターンないですね。
 そのほかにも「おおっ」って言いたくなるような演出はたくさんあったんだけど、全部は思いだせないや。ひとつ挙げると、終盤近くになってタイムリープする時に移る夏の入道雲やウロコ雲、飛行機雲の再現。あれは映画館で観て本当に良かった。
79/100
時をかける少女