OKINAWA MOVIE LIFE

沖縄(宮古島)在住の映画好き。ツイッターは@otsurourevue

PRIMAL SCREAM「SCREAMADELICA」

 ボビー・ギレスビー率いるバンド、プライマルスクリームの1991年発表のアルバム。3枚目だったかな。それまでのフォークやガレージ路線から、突然ハウスの傾倒しだしたことで有名な作品。
 ハウスなどの電子系音楽に移行したロックバンドというのは、U2RADIOHEADなど有名バンドにも多いけど、ロック史上もっとも受け入れられたのはこのアルバムだと思う。なぜかっていうと、プライマルスクリームは90年代におけるロックの役割を黒人音楽のエッセンスを凝縮してダンスナンバーを作り上げることと解釈していたため。そして、その名目で最高のダンスアルバムを作りあげてしまったからだ、きっと。
 それで、このアルバム、なぜだか夏になると聴きたくなるのだ。マーシーの「夏のぬけがら」や、フィッシュマンズの「空中キャンプ」も聴きたくなるけど、それとはちょっと違った感じで。
 このアルバムを聴くときには、セルジュ・ゲンスブールを続けて聴くことが多いです。ゲンスブールにも方法論や細部はちがえど無意識的に上に挙げたような曲作りのスタンスがあったからに違いないと思います。
 そして、このアルバムを夏に聞きたくなる理由。2nd Summer Of Loveにかけているわけでもなく、わりと不健康に部屋に閉じこもって外の暑さを見つつ踊っているようなひねくれ方が好きだからに違いないと、考えました。

Screamadelica

Screamadelica