プリティ・イン・ピンク 恋人たちの街角
1986年 アメリカ
監督:ハワード・ドイッチ 製作:ローレン・シュラー・ドナー 製作総指揮:ジョン・ヒューズ、マイケル・チニック 脚色:ジョン・ヒューズ 撮影:タク・フジモト 音楽:マイケル・ゴア 美術:ジョン・W・コルソ 編集:リチャード・マークス
出演:モリー・リングウォルド(Andie)、ハリー・ディーン・スタントン(Jack)、ジョン・クライヤー(Duckie)、アンドリュー・マッカーシー(Blane)、アニー・ポッツ(Iona)、ジェームズ・スペイダー(Steff)、ジム・ヘイニー(Donnelly)、アレクサ・ケニン(Jena)、ケイト・ヴァーノン(Benny)
恋愛映画の金字塔といわれている作品。簡単に言えば、貧乏人の娘と金持ちの青年との間で起こる葛藤や障害を描いた喜劇。今ならそうとうベタな話なんだけれども、それでもこの映画はとてもいとおしい映画だと思う。
まず、登場人物のファッション。劇中では自分で作ったってことになっているアンディーの格好は、今見ると多少ダサくも見えるけど、生まれが貧しいけどそれなりにお洒落や流行にも気を使って、っていう主人公の内面を表現するには最適の格好だと思う。*1あと、完全にパンクの影響下にあるイオナの格好もいい。余談だが、もしこれを日本でリメイクするなら、イオナは濱田マリだ。
あと、脚本。ストーリーとしては特に目新しいこともないけど、幸せ絶頂のはずのブレーンとアンディーのデートシーンで、それでもどこかに身分の違いからくる葛藤で不安になっている感じとか、いいと思った。
けどモテないぼくとしては、アンディーに付きまとっていつも振られてしまうダッキーに自分を投影してしまうわけですよ。まるでPONTAみたいなサングラスをして、確かにお洒落だけどお洒落すぎて浮いてて、たぶん友達も少なくて、けど愛するアンディーのためなら、彼女を侮辱したステフを殴る。そんなダッキーに。
結局最後の最後にも振られてしまうわけだけど、いい相手が見つかってよかったね、ダッキー。
それと、音楽。オープニングのサイケデリック・ファーズの「プリティ・イン・ピンク」の高揚感あふれるイントロがかかってきただけでわくわくする。ほかにもINXS(ダッキーのテーマソングみたいになってた)、New Orderなど80年代ニューウェイブが彩るように流れてて、当時の雰囲気をかもし出している。ところで、エコー&ザ・バニーメンとザ・スミスがどこでかかっていたのかわからなかったのだけれど、ご存知の方いらっしゃいましたらコメント欄にてお教えください。よろしくお願いします。
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*1:ただあまり日本人の好みではない顔なので、ひょっとすると人を選ぶかも