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総合演出・脚本:三谷幸喜 映像演出・河野圭太 演出輔・北川学 アクションコーディネイター・齋藤英雄 CGタイトル・上田大樹 記録・河野ひでみ、津島由紀江
香取慎吾、篠原涼子、今井朋彦、酒井美紀、小野武彦、中村獅童、白井晃、戸田恵子、國村隼、池谷のぶえ、大倉孝二、号泣、生瀬勝久、古田新太、宮地雅子、剛州、奥田民生、古田たかし、斉藤有太、根岸孝旨、長田進、一橋壮太朗(三谷幸喜)、浅利陽介、小日向文世、浅野和之、藤村俊二、市村正規、野仲功、岸田今日子、川平慈英、伊東四郎
三谷幸喜脚本・総合演出の一風変わったドラマ。どう変わっているかというと、毎回100人のお客さんを前に演者は学校のセットを舞台に一発撮りで演技を行う、というもの。ほぼ生放送に近く、台詞のトチリとかもそのまま放送されている。
粗筋。舞台は定時制高校。轟慎吾(香取慎吾)が担任を勤める1年A組は毎日トラブルが耐えない。というのも、一見教頭先生に見える男、本職の大工、印刷会社のサラリーマン、元ホステス、元主婦、対人恐怖症の女の子、不良、と個性あふれる面々だからだ。この学校を舞台に喜劇が繰り広げられていく、というもの。
感想としては、とにかく最初の数回は今までに見たこともないドラマだ、と思った。複数の事件、各人の意思がかかわって事態は思わぬ方向に進み、そしてなんだかんだで決着していくという流れが毎回目から鱗だった。
個人的に僕が一番好きなエピソードは「淡島さんの再就職」だ。ラストシーンで笑いながら泣くという芸当を覚えた。
この作品の問題点としては、今までの三谷作品にはない要素を盛り込もうとして、それがどうも齟齬を覚えるというところ。こういった物言いが作者をスポイルするのかもしれないけど。ホイさん、神野美紀、宇部恵子、淡島涼子、鷲尾幹久あたりは三谷作品にはないようなキャラクターだったと思う。というより、三谷さんに本来存在しない要素のような気がするのだが。
それと、ちょっと後半はアイディアが尽きたかな。ぼくは「チャッキーさん」の回の脚本はちょっとあんまりだと思う。けど、最終回は有終の美を飾るような脚本・すれ違いを特化した脚本だったけど。
多少不満はあるけど、今までにないドラマを作るという目的は成功していると思います。
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