OKINAWA MOVIE LIFE

沖縄(宮古島)在住の映画好き。ツイッターは@otsurourevue

どろろ

 どろろを観てきた。制作費回収できるんだろうか・・・。他人事ながら心配だ。 きっとデートで来た人とか、妻夫木聡目当てで来た人とかポカーン状態だと思う。いや、妻夫木が今までで一番カッコよくみえる作品だとは思うのだけれど。
 でも、こういう万人受けしなさそうな映画が巨大資本で製作されるようになったのは喜ばしいことだと思う。「トゥモローワールド」然り。
以下壮大にネタバレしているので畳む。
 妻夫木聡と瑛太の戦闘シーンは兄弟の対決ってことで、わりと燃える。だけど、この書き割りっぽい戦闘シーンって、「CASSHERN [DVD]」の伊勢谷と佐田の戦闘シーンをちょっと連想させるのだが。「キャシャーン」よりも痛みがある分、「どろろ」のほうがいいけど。でも「どろろ」もCGを多用しているせいか、生々しさがあるわけじゃないが。
 この話のテーマって結局エディプスコンプレックスの克服だよなあ。それと、影絵文学的に差別される者の悲しみが描かれているのかもしれない(妖怪を倒したが百鬼丸も妖怪と思われ村を追われるシーンとか)。ラストまでテーマがぶれていないのがステキだ。
 それで、父親(中井貴一)を倒した瞬間に心臓を取り戻し、死なないわけじゃなくなった=人間になった、というのが意味深だ。
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