3-4X10月
北野武監督2作目で、1作目「その男、狂暴につき」が深作欣二監督の降板のためたけしに監督が回ってきたということを考えると、実質的なデビュー作。
ある友人が言っていた。「たけしの映画って観ててストレス解消になるんですよね」。その感じがわかった気がした。
たけしの映画を観てて、何故か連想したのはVシネマ。ヤクザが出てくるという点以外にも、どこか、単純明快な解決を求めている点が共通しているのだと思う。あのラストなんか一種のデウス・エクス・マグナだし、爽快だ。
それと、この映画には沖縄が出てくる。僕は沖縄出身なのだけれども、この作品に出てくる沖縄の、うまく言えないがひんやりとした雰囲気は格別だと思う。確かに沖縄の寂れた場所なんかを歩けばその空気がある。
沖縄のシーンに代表されるのだけれども、この映画は感覚的に楽しむものだと思う。少なくとも難解だとは思わなかった。
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