HOUSE ハウス
大林宣彦監督のデビュー作。定義としては、一応ホラー。
内容は、女の子7人がそのうちのひとり・オシャレ(あだ名)の叔母の住む洋館に合宿に出かけたが、そこが実は妖怪屋敷で・・・というもの。
チープなアニメ合成の妖怪の登場には失笑する人も多いと思う。でもこの妖怪のほうが「どろろ」のCG妖怪よりもリアルな触感がするのはなんでだろう。
井戸にスイカを冷やしに行くときの夕暮れの感じとか、どことなく郷愁めいたものを感じさせるのが全編にあって、それがラストの物悲しさを演出している。多分、妖怪がチープであるのも郷愁を感じさせる一因になっているのだろうな。
今見るとアニメのチープさとか、完全に古臭くなっているCM的な演出とか、あとアイドル演技とかが障害になるのだろうけど、公開当時の時代を映している映画であることは間違いないと思う。僕は好きです。
もしかすると今のクドカンとか中島哲也監督の映画とかも20年後こういう扱いになっているのかもしれないな。
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