日本橋ヨヲコ「G戦場ヘヴンズドア」
現在イブニング誌で「少女ファイト」を連載している日本橋ヨヲコの作品。連載作としては3作目。2001年から2003年に掛けて連載。
なんだろ?実家帰ったときに1巻だけ昔買ってあって置いてあって、ふとした拍子に読んで、次の日に近くの本屋行って2巻と3巻買ってきて読んで、そんでもってラストでボロボロ泣いた。
きっと自分にもこんな戦友といえる人が欲しいなんて思ったのだろう。
けど、そこに至るまでは戦いの連続で、それは血まみれになるほどの痛みを伴うもので、そんな経験を経ることがお前にできんのか、と言われたら、はいと答えてけど入り口でやっぱやめますと引き返しそうなぼくではある。けど、誰しもにもこれのためなら戦えるってものがあって、それに出会えるなら、死んだっていいのかもしれない。
とりあえずぼくはコンビ萌えだ。そりが合うのか会わないのかがはっきりしないようなコンビが協力したりいがみあったりしながら物事を解決していくさまは美しい。
だけど、この漫画がコンビものかっていったら、実は長谷川鉄男と堺田町蔵がコンビを組んでいた瞬間って言うのは、最初と最後ともうひとつしかないから、その言い方にも疑問が残るかもしれない。けど、ありふれた言い方になるが離れていたときにでも見えないものでつながっていたのだろうな。
そして、創作に携わる者が誰しもが抱える傷を見せられた気がした一作だった。
でね。日本橋ヨヲコというのは、バレーボールというより一般受けする題材を手にしたことにより、ひぐちアサが通った道を進めるかどうかという場所に来ているのだと思う。結局のところ、日本橋作品はエンターテイメントだ。それに自分は日本橋作品のキャラクターの掘り下げ方はひぐちのそれよりも好きだ。だから、メジャー作家になってくれないかな、なんて思いつつ、日本橋作品の熱さに世間が触れたときどんな反応がおきるか、すごく楽しみ。
- 作者: 日本橋ヨヲコ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2003/03
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