リボルバー 青い春
上に紹介した「青い春」のヒットを受けて作られたオリジナルビデオ作品らしい。原作は一応松本大洋なのだけれども、その原作として狩撫麻礼が書いたものがある。
メインキャストは玉木宏、森山未來、佐藤隆太と、「青い春」に比べ若干一般向けな印象。音楽も、人によって好き嫌いが分かれるミッシェルガンに代わって、パッヘルベルのカノンというこれまたかなりメジャー志向。
原作も短編集「青い春」の中では一番エンタメしている印象があったけど、映画はさらにそう。漫然と日々を過ごす3者がある日本物のリボルバーを手に入れて、街に繰り出すがそのために色々事件に巻き込まれ、いつしか3人は離れ離れになり三者三様の経験をして戻ってくる、という、脚本のお手本みたいな作品。
だけど、ねえ。やっぱり豊田版「青い春」の息詰まる空気みたいなものはない。特に文句のつけようもない作品だとは思うし、時間の無駄とは思わないだろうけど、大洋ファンとしてこれで大洋を判別しないで欲しい、みたいなのは、やっぱりあっちゃうんだよなあ。
- 出版社/メーカー: ケイエスエス
- 発売日: 2003/08/22
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