OKINAWA MOVIE LIFE

沖縄(宮古島)在住の映画好き。ツイッターは@otsurourevue

先週の読書記録

読 み す ぎ
2009年1月26日 - 2009年2月1日の読書メーター
読んだ本の数:17冊
読んだページ数:5428ページ

アラビアの夜の種族〈3〉 (角川文庫)アラビアの夜の種族〈3〉 (角川文庫)
想像力が追い付かないほどの強烈さ。ファンタジー的な要素もさることながら、きちんと「行きて帰りし物語」なのも素晴らしい。冗長な感は一部あるものの、それを乗り越えて辿り着いたラストの感触と言ったら…。
読了日:01月31日 著者:古川 日出男
アラビアの夜の種族〈2〉 (角川文庫)アラビアの夜の種族〈2〉 (角川文庫)
物語は2巻になって華々しさを増したように思う。魔王アーダムに立ち向かう勇者ファラーとサフィアーンと、益々ロールプレイングゲームの構図。ただし、勇者とはいえ綺麗なばかりではないのがいい。続きが気になる終わり方。
読了日:01月30日 著者:古川 日出男
アラビアの夜の種族〈1〉 (角川文庫)アラビアの夜の種族〈1〉 (角川文庫)
この物語の物語としての力はすごい。「百年の孤独」と同種のものだ。荒唐無稽だがひきこまれる。ロールプレイングゲームに近いものを感じた
読了日:01月30日 著者:古川 日出男
人類は衰退しました 4 (ガガガ文庫)人類は衰退しました 4 (ガガガ文庫)
妖精さんを堪能した。「ひみつこうじょう」では消費文明批判を、「ひょうりゅうせいかつ」では妖精さんに人間の歴史をなぞらせることで人間の歩みを批判している、ってのは多分穿ち過ぎ。今年あるという新展開が気になる。
読了日:01月30日 著者:田中 ロミオ
人類は衰退しました 3 (ガガガ文庫)人類は衰退しました 3 (ガガガ文庫)
う…うーん。SF冒険譚としてはともかく、このシリーズの一作としてはどうなんだろう。作品の特徴だった匿名性も放棄した感があるし。
読了日:01月30日 著者:田中 ロミオ
人類は衰退しました 2 (ガガガ文庫)人類は衰退しました 2 (ガガガ文庫)
中編のほうが面白いかもしれない。「人間たちの、じゃくにくきょうしょく」はおとぎ話に含まれる毒を濃くしたような内容で、子供のころに戻ったような気持ちで夢中になって読んだ。
読了日:01月30日 著者:田中 ロミオ
人類は衰退しました (ガガガ文庫)人類は衰退しました (ガガガ文庫)
ヨコハマ買い出し紀行」や「ARIA」みたいな緩やかな終末もの。無国籍な雰囲気がすごく好きだ。バッカーノと文学少女とコレはラノベに偏見のある人にこそ読んでほしい。
読了日:01月30日 著者:田中 ロミオ
サキ短編集 (新潮文庫)サキ短編集 (新潮文庫)
流石ミスタービーンを生み出した国というべきか。見事なオチがつくけどしっくりこないものが残る短編集。「休養」のカオス加減や「おせっかい」の不条理さの表現がうまい。
読了日:01月29日 著者:サキ
死者の奢り・飼育 (新潮文庫)死者の奢り・飼育 (新潮文庫)
この生々しさは一体…。その実、主張はストレート。「死者の奢り」「他人の足」には特殊な瑞々しさを感じるけど、「飼育」以降の作品はどんどん土着的に、そして政治的になっていっている印象。異様なほど陰惨な印象を残すオチもそれゆえなのかも。
読了日:01月29日 著者:大江 健三郎
棒の哀しみ (新潮文庫)棒の哀しみ (新潮文庫)
やくざの男を主人公とした連作短編集。二部構成になっていて、前半は男を三人称で描く。おぼろげながら浮かび上がる物語。冷静な筆致は決して読者を男の中に立ち入らせない。後半は男の一人称で描く。冷酷さが前面に出ているがダークヒーローものというわけでもなく、時折挟み込まれる「覚醒剤」という単語が、男も薄汚いやくざにすぎない現実に立ち戻させる。読者の容易な感情移入を拒む一方、親分の死に涙する男に読者は戸惑いを感じるだろう。ラストの展開は素晴らしいの一言。
読了日:01月28日 著者:北方 謙三
とらドラ!〈9〉 (電撃文庫)とらドラ!〈9〉 (電撃文庫)
やばい。今読み終わったが震えが止まらない。とらドラの魅力のひとつである爽やかな青春ドラマとしての側面が人間関係のきしみや依存や恋愛感情を飲み込んで決壊し、解決したと思ったらまた新たな問題が。ちょっとコードギアスの引き方に似ている。どこに着地するかがわからなくなってきたがみんな幸せになってほしいな。
読了日:01月28日 著者:竹宮 ゆゆこ
新釈 走れメロス 他四篇新釈 走れメロス 他四篇
森見さんの小説を読むと大学時代に感覚が戻る。ダメな人がダメで何が悪いと胸をはって、でも胸をはりきれないでこっそり主張している感じがいい。「走れメロス」のナンセンスさも。
読了日:01月27日 著者:森見 登美彦
青年のための読書クラブ青年のための読書クラブ
少女革命ウテナ」を思い出した。男装だけではなく、学園という閉じられた世界で進行していく物語に。ラスト、年老いた人々が再会して物語を再開するという展開に私は弱いのだ。
読了日:01月27日 著者:桜庭 一樹
とらドラ!〈8〉 (電撃文庫)とらドラ!〈8〉 (電撃文庫)
巻を増すごとに、登場人物たちの思いは強くなり、ぶつかり、こじれ、もう引くに引けないところまで来た。もう2巻3巻のような爽やかな雰囲気には戻れないのね。それなら見届けよう。
読了日:01月27日 著者:竹宮 ゆゆこ
屍鬼〈5〉 (新潮文庫)屍鬼〈5〉 (新潮文庫)
ふぅ…読み終わった。それまで闇の向こうに隠されていた物の、あまりにも哀しい正体。切ない。テーマとしては、漫画の「寄生獣」が近いと思う。あと宮澤賢治の「よだかの星」を思い出した。
読了日:01月27日 著者:小野 不由美
屍鬼〈4〉 (新潮文庫)屍鬼〈4〉 (新潮文庫)
どんどん外堀が埋められ逃げ場が無くなる絶望感。読んでいてすごく息苦しいし、どきどきしてくる。最終巻はどうなるのだろう。
読了日:01月27日 著者:小野 不由美
屍鬼〈3〉 (新潮文庫)屍鬼〈3〉 (新潮文庫)
ようやく屍鬼サイドの話が語られ始める。別段アイデアが斬新なわけじゃないのだけれども、日本的な風習に即して語られているからこそ、怖いのだと感じた。
読了日:01月27日 著者:小野 不由美

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