OKINAWA MOVIE LIFE

沖縄(宮古島)在住の映画好き。ツイッターは@otsurourevue

先週の読書記録

ヨネザワとハルキとユユポ

2009年3月2日 - 2009年3月8日の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2522ページ

とらドラ10! (10) (電撃文庫)とらドラ 10 (10) (電撃文庫 た 20-14)
生まれて初めてAmazon.co.jpを駆使して手に入れてやった!うん、よかった!デレるだけで終わったほうが萌え商品としては高機能かもしれないけど、その先も描いてくれたからこそとらドラだったのだ。きっと。ほぼすべての登場人物がいとおしく、だから「みんな幸せ!」の言葉にはうなづけた。大団円!
読了日:03月08日 著者:竹宮ゆゆこ
http://book.akahoshitakuya.com/b/4048675931


秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)
上下巻なので単体では評価できないのがホントだけど、上巻だけでもミステリーが読みたい欲を満たしてくれる構成が憎いねえ。瓜野は作者がテーマにしている「青年期の万能感」を最もストレートに体現しているキャラに思える。なぜ冬から春にかけての事件なのに秋期限定なのだろう。
読了日:03月08日 著者:米澤穂信
http://book.akahoshitakuya.com/b/4488451055


ねじまき鳥クロニクル〈第2部〉予言する鳥編 (新潮文庫)ねじまき鳥クロニクル〈第2部〉予言する鳥編 (新潮文庫)
物語の流れに身を任せる快感を感じられる作品。ただ、油断していると人の心という深所にはまりこんでしまう。どんどん失っていく話。



読了日:03月07日 著者:村上春樹
http://book.akahoshitakuya.com/b/4101001421


ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 (新潮文庫)ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 (新潮文庫)
実は10年ぶりの再読。笠原メイの印象が違うなあとか、満州についての記述って一巻だったんとか、トニー滝谷って名前だけ出てきてたんだとか、舞台は1984年だったんだということに改めて気付かされた。村上ワールドの真骨頂とも言うべき作品。これ一冊だけでもたくさんの物語が織り込まれている。
読了日:03月07日 著者:村上春樹
http://book.akahoshitakuya.com/b/4101001413


ベイビィ、ワンモアタイム■ベイビィ、ワンモアタイム
おすすめはしません。自分を客観的に見れない子供が、自分を客観的に見れないまま大きくなって、本人のみならず周りの人まで不幸にしていく。「痛いニュース」にでも載ってそうな話。最初から最後まで登場人物の誰にも共感、いや同情、いや理解すらできない。この不快感は意図的なものだろうけど、それでも姫野カオルコならユーモアも交えてこの題材を軽やかに料理しただろうという気がしてならない。珍作。
読了日:03月07日 著者:南綾子
http://book.akahoshitakuya.com/b/4048739107


愚者のエンドロール (角川文庫)愚者のエンドロール (角川スニーカー文庫)
個人的には「氷菓」よりこっちの方が好きだ。読み終わったあと思わず冒頭に戻ってしまった。ほろ苦さ加減もちょうどよいと思う。「省エネ」にしろ「小市民」にしろ、積極的に探偵になりたがらないのは理由がある。ただ、本当の理由は折木くんや子鳩くんの自覚からもう一段進んだところにあるのだけれど。
読了日:03月07日 著者:米澤穂信
http://book.akahoshitakuya.com/b/404427102X


氷菓 (角川文庫)氷菓 (角川スニーカー文庫)
思った以上に暗かった。あるいは硬質とでも。他の青春ミステリに比べ閉塞感を感じた。この「氷菓」自体が青春ミステリの古典になりかけている今に読むと、2001年当時の空気をよく伝えているような気もする。ブギーポップ…リリイシュシュ…。
読了日:03月06日 著者:米澤穂信
http://book.akahoshitakuya.com/b/4044271011


猫を抱いて象と泳ぐ■猫を抱いて象と泳ぐ
非常に美しい小説。騎音が響いてきそうなほど精緻な文章もさることながら、最初から最後まで、物語の展開と暗喩の使い方に数学的な美しさを感じた。リトル・アリョーヒンの一手からミイラの声色に至るまで、無駄な箇所は何一つないような。チェスを始めたくなった。
読了日:03月05日 著者:小川洋子
http://book.akahoshitakuya.com/b/4163277501


格闘する者に○ (新潮文庫)■格闘する者に○ (新潮文庫)
面白かった。大島弓子川原泉作品の登場人物のように、世間の流れとはちょっとずれたマイノリティたちに、社会のいびつさの縮図でもある就職活動に向き合わせるというアイデアも素晴らしいし、若干やさぐれた語り口も楽しい。けど奥底には正直者からの反撃という攻撃性を隠し持っているんじゃないかと、マイノリティの一人として邪推します。
読了日:03月04日 著者:三浦しをん
http://book.akahoshitakuya.com/b/4101167516


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