先週の読書記録
翻訳強化月間実施中
2009年6月29日 - 2009年7月5日の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:1558ページ
■ガープの世界〈下〉
上巻の感想でこの物語は混沌としていると書いた。下巻に入りますます混沌を増してきたようだった。けど読み進めるうちに次第に、ガープやエレン・ジェイムズの周りが純度を増していっているように思えた。そうやってたどりついたエピローグでの人々の生命力に心躍った。まさに生命讃歌!
読了日:07月04日 著者:ジョン・アーヴィング
http://book.akahoshitakuya.com/b/4102273026
■ガープの世界〈上〉
初アーヴィング。生と死と精子と戦争と女性運動と教育と文学の混沌の中からすくい上げた強い物語。濃いです。ガープはなかなかダメ人間だよなー(そこが魅力でもあるが)。下巻も読んできます。
読了日:06月30日 著者:ジョン・アーヴィング
http://book.akahoshitakuya.com/b/4102273018
■デミアン (新潮文庫)
666冊目!わりと薄めの本だが読むのに時間がかかった。すべて理解できた気はしない。青年期にはよく、自分の考えのどこまでがオリジナルなのか、そもそもオリジナルな考えなんてないんじゃないかとか考えた。そのことをこの鮮やかなラストシーンで思い出した。デミアンカッコヨス。
読了日:06月29日 著者:ヘッセ
http://book.akahoshitakuya.com/b/4102001026
■一人の男が飛行機から飛び降りる (新潮文庫)
単音から展開するフリージャズのような印象。私の想像力では及ばないほどの素敵な悪夢の世界、それでも頭の裏にありありと映像が浮かんでくるのは筆の力か翻訳の力か。さすがに何十本も続けて読むとお腹いっぱいなわけですが。
読了日:06月29日 著者:バリー・ユアグロー
http://book.akahoshitakuya.com/b/4102209115