OKINAWA MOVIE LIFE

沖縄(宮古島)在住の映画好き。ツイッターは@otsurourevue

先週の読書記録

ライトノベル、多め。

2009年7月20日 - 2009年7月26日の読書メーター
読んだ本の数:14冊
読んだページ数:3806ページ


あそびにいくヨ!〈7〉とってもあついのキャーティアシップ (MF文庫J)あそびにいくヨ!〈7〉とってもあついのキャーティアシップ (MF文庫J)
これは今までで一番バカな回かもしれない。どのアニメにも一回はありそうなお色気メインの回。けどどーせアニメになったらぬるい表現になるんだろうな。ちくしょーちくしょー。




読了日:07月25日 著者:神野 オキナ
http://book.akahoshitakuya.com/b/4840114080


あそびにいくヨ!〈6〉ぎゃくしうのビューティフル・コンタクト (MF文庫J)あそびにいくヨ!〈6〉ぎゃくしうのビューティフル・コンタクト (MF文庫J)
あああ、今まで所詮B級と自分に言い聞かせてきたけれど、素直に面白い。構成もSF風味もマニアックなネタも外交にこめられた寓意も。ただ他人に胸を張って勧める勇気はない。




読了日:07月25日 著者:神野 オキナ
http://book.akahoshitakuya.com/b/4840112525


あそびにいくヨ!〈5〉仔猫たちのがくえんさい (MF文庫J)あそびにいくヨ!〈5〉仔猫たちのがくえんさい (MF文庫J)
学園祭の話。3巻と同様サブストーリーが主役な構成。やっとわかった。「あそびにいくヨ」とはその独自の空気観ゆえにペースを乱される様を楽しむ作品なのだ。残念なことにシリアスなものばかり評価されてコメディは評価されないこんな世の中じゃ。



読了日:07月25日 著者:神野 オキナ
http://book.akahoshitakuya.com/b/484011174X


あそびにいくヨ!〈4〉やめてとめてのうちゅうせん (MF文庫J)あそびにいくヨ!〈4〉やめてとめてのうちゅうせん (MF文庫J)
このシリーズ始まって以来最大の危機。風刺というほどきつくもない国際情勢の記述が面白い。相変わらず頭を使わず読める。




読了日:07月25日 著者:神野 オキナ
http://book.akahoshitakuya.com/b/4840111359


あそびにいくヨ!〈3〉たのしいねこのつかいかた (MF文庫J)あそびにいくヨ!〈3〉たのしいねこのつかいかた (MF文庫J)
沖縄発能天気バトルコメディの3巻目。相変わらず頭を空っぽにして読める正しいライトノベル。もしこれがいい出来でアニメ化されたら沖縄もさらに観光客で賑わうんだろうな…ハッ、いかんいかんそんなのビジネスライクすぎる。けど沖縄という場所にこういう話はわりと似合うと思うよ。



読了日:07月25日 著者:神野オキナ
http://book.akahoshitakuya.com/b/4840110905


エンドロールまであと、 (ルルル文庫)■エンドロールまであと、 (小学館ルルル文庫 か 2-1)
ルルル文庫は初めて読んだのだけれど、ラノベで少女漫画をやるレーベルなのだろうか。小学館の少女漫画にはあまりいい印象はないけど、これは面白かった。寒村を舞台にした男女一卵性双生児の恋愛。と書くとあまりにもドロドロした話になりそうだけど、そこをうまく青春漫画的甘酸っぱさを取り入れて緩和していたと思う。願わくば隠れた名作として読み継がれることを。



読了日:07月24日 著者:壁井ユカコ
http://book.akahoshitakuya.com/b/409452021X


恋の話を、しようか (ガガガ文庫)■恋の話を、しようか
ストーリーと構成に難あり、かな。雰囲気はすごい好きなだけに、作者にはちゃんと結論を出してほしかったと思う。ルルル文庫で書いたほうが自由に書けるかも。




読了日:07月24日 著者:三上康明
http://book.akahoshitakuya.com/b/4094511431

田紳有楽・空気頭 (講談社文芸文庫)■田紳有楽;空気頭 (講談社文芸文庫)
読み進めるうちに「私」が裸になる小説だと思った。発表順では後になる「田紳有楽」では池を舞台に想像力を掻き立て、陶器(偽物)たちに意識を移すことで生命力溢れる作品を書いているが、どこか作者の孤独を感じる。「空気頭」ではその傾向は顕著となり、妻の病気に関する記述が中心の前半では一般的な私小説の形式に則っているものの、ですます調で語られる後半では偽悪的とも思われる描写で内面的真実が語られていく。いや、どちらが真実かなど一概に言えない。「わしがここに居るのもおまえがそこに居るのも、嘘か本当かわからないではないか」


読了日:07月24日 著者:藤枝静男
http://book.akahoshitakuya.com/b/4061960830


河童 他二篇 (岩波文庫)■河童 他二篇 (岩波文庫)
これを初めて読んだのは中学生のころだったと記憶しているのだけれど、当時はとにかく官能的な作品だと感じた記憶がある。改めて読んでみると、人間社会への皮肉が痛切な作品だ。テーマをひとつひとつ掘り下げていって長編が作れそうなほど濃い作品でもある。また、このような非現実的な設定に柳田国男ニーチェなど実在人物の名前を出すことで不思議なアンバランス感を出し、現実社会との対比を図る方法も冴えている。果たして河童の世界はユートピアなんだろうか。「蜃気楼」を読んで浮かぶ小さな光と濃い闇も印象的。


読了日:07月24日 著者:芥川竜之介
http://book.akahoshitakuya.com/b/4003107039


カオスアニメ大全 (INFOREST MOOK Animated Angels Mania)■カオスアニメ大全 (INFOREST MOOK Animated Angels Mania)
カオスというのは様々な要素が混合されている状況であり、優れた作品はもれなくカオスであり、そこからひとつの整合性を発見するのが読者の仕事。映像はより感覚的にカオスを感じ取ることができる。私にとってカオスアニメとは新房監督作品(パロディと独特の演出を多様する監督。ぱにぽに絶望先生など。)のようなもの、と認識していたのだけれど……。ここでのカオスアニメとはその整合性すら怪しいものです。ここからアニメに入っても面白いかも…。


読了日:07月23日 著者:
http://book.akahoshitakuya.com/b/4861904609


夜の果てへの旅〈下〉 (中公文庫)■夜の果てへの旅〈上〉 (中公文庫)
非常に熱を感じる作品だった。文学的名作の額に閉じ込めておくのは勿体ないほどの、楽しい饒舌体とストーリー展開。また、兵役下での仕打ちやアフリカ旅行中の病気、アメリカでの貧困など、極限状態の中での主人公の心境の変化なども描いていて面白い。下巻も読んできます。



読了日:07月21日 著者:セリーヌ
http://book.akahoshitakuya.com/b/4122043042

完全な真空 (文学の冒険シリーズ)■完全な真空 (文学の冒険シリーズ)
架空の書評集。これほどのアイディアがひとりの作家の脳みそから出てきたということに驚きを感じる。特に「ギガメシュ」の言語との戯れは筒井康隆にも影響を与えているのだろう。引用されているけどボルヘスの方法にも近い。



読了日:07月20日 著者:スタニスワフ・レム
http://book.akahoshitakuya.com/b/4336024707

廊下に植えた林檎の木■廊下に植えた林檎の木
「帰り道」の土着性に浸っていたら次の「黄菊の花によせるはるかな思い」から怒涛の想像力に押し流され、表題作では目まぐるしいシュールさにギャグ漫画を読んでいるよう。家族がテーマになっているのかな。この野放図さは内田百けんにも似ているように思う。あるいは、アルコール依存症患者のみる幻覚に似ているのかも。


読了日:07月20日 著者:残雪

http://book.akahoshitakuya.com/b/4309202527

黒い時計の旅 (白水uブックス)■黒い時計の旅 (白水uブックス)
読了日:07月20日 著者:スティーヴ・エリクソン



http://book.akahoshitakuya.com/b/4560071500


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