ナイン・ソウルズ('03/豊田利晃)
豊田利晃の映画はダサい。
「青い春」という不良の群像を描いた映画ではBGMにミッシェル・ガン・エレファントやブランキー・ジェット・シティーを使用していたのだが、これがもう完全に音楽に映像が食われていた。
ミッシェルはともかくベンジーの声なんてどうしてもそっちに集中力が行ってしまうし・・・。
けどすごく映像はきれいで、ナイーヴな感覚を持った人なのだと思った。
そしてこの「ナイン・ソウルズ」。
脱獄した9人の男の話に「九つの魂」とつけるセンスもダサい。
映画として詰め込みすぎの感もぬぐえない。
出演者はやけに豪華だけど無駄遣いという気もするし。
けど好きだなー。
オープニングでdipの音楽に乗せて9人の脱獄犯の名前とともに二つ名と罪歴と懲役年数が出るシーン。
ダサいなー、と思いつつ、けどカッコいいなーと思うのは自分の中の中学生マインドに反応するからだろう。昔お世話になったからこそ、抗えないのだ。
きっと豊田利晃という人は中学生のセンスを保ったまま大人になった人なのだと思う。
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