インセプション(★★★★☆)
これは是非映画館の大スクリーンで観てほしい。
そもそも、夢に中に入り込むという設定(=夢と現実の境目が不明瞭になる)は、映画という媒体に非常に合っているんだよね。
暗闇の中で、スクリーンに映し出される映像に身を委ねるという行為は、夢を観ているような感覚に近いのかもしれない。
なおかつ、「こんな映像、どうやって作ったの?」という驚きの連続、間違いなく映画の技術を一歩先に進めた作品だと思う。
序盤で観客を混乱の中に落としつつも、徐々に明らかになっていくという設定も、夢への導入としては申し分なかった。
ただ、その分エピローグにはもう少し時間を割いてほしかったかも。
あまりよい目覚めではなかった・・・。
あと、ちょっとインセプションを行う動機も弱かったような気がした(ここはかなり肝心なだけに)。
けれども、そういった欠点を補って余りある作品だったと思う。すごい。
追記:これに興味を持ったら、小林泰三の「酔歩する男」(角川ホラー文庫『玩具修理者』収録)を読んでみると面白いかもしれない。
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