ソーシャル・ネットワーク(★★★★☆)
2011/1/18鑑賞
@シネマQ
Facebook創設者マーク・ザッカーバーグをモデルとした映画。『セヴン』『ファイトクラブ』等でおなじみのデビッド・フィンチャー監督作品。
これはフィンチャーのシネマグラフィの中でもその2作に並んで今後紹介されることになるんじゃないかと思った。全体を通して、マシンガンみたいな会話がほぼ途切れることなく続く。まるでパブリックエネミーのラップを2時間聴いているみたいだった。
あと、Facebookの詳細の説明とか、世界中に拡大していく様子とかが会話でちょこっと説明されるくらいで、あくまでザッカーバーグとその周辺の人々、盟友であったはずのエドゥアルドや胡散臭いカリスマ・ショーン、そして元カノのエリカなどを中心に話が進んでいくのが新鮮だった。ただし、それゆえ話についていけなくなる人は出てくると思う。
実際のところ株とかプログラミングとかの話をしているだけなのだけれど、なぜか面白い。それは、結局僕らが知りたいのは、Facebook創設者の人間臭さ(あるいは非人間臭さ)であり、またすごく下世話な話だからなんだろうなと思った。
印象に残ったシーンとしては、麻薬でパクられたときのショーンの言いわけ。結構ぞっとしました。あとエリカがらみのシーンは押し並べて最高です。
ザッカーバーグの、天才ゆえに周りと歩調が合わせられなくて、成功を手にすることはできたけれど当たり前の青春を手に入れられなかった、というのが痛烈に実感できるラストのほろ苦さがたまらなかったです。