OKINAWA MOVIE LIFE

沖縄(宮古島)在住の映画好き。ツイッターは@otsurourevue

聖☆おにいさん(★★★☆☆)


誰を呼ぶ?


解説

聖人イエスとブッダが東京・立川で過ごす日常を描いた中村光の人気ギャグ漫画をアニメーション映画化。世紀末も無事に超えることができたブッダとイエスは、バカンスとして下界に降臨。立川のアパートで共同生活を送っていた。素性がばれないようにと注意しながらも、事あるごとに小さな奇跡を起こしてしまう日々。それでも2人の人間味あふれる行いに、人々の間に心地よいつながりが芽生えていく。俳優の森山未來がイエス役、ミュージシャンの星野源がブッダ役で声優に初挑戦。アニメーション制作は「黒執事」「青の祓魔師」などで人気のA-1 Pictures。(聖☆おにいさん : 作品情報 - 映画.comより)

風立ちぬ』の感想を書く前にウォーミングアップで書こうと思っていたけれど、これもまた感想の書きにくい作品で・・・。
 巷ではいい噂聞かなかったので危惧していた*1のだが、思ったよりも楽しめた。確かに、厳然たる「映画」としての尺度を持ちだすとアウトなのだろうが、原作を先に読んだ人間としては、ちゃんと笑えるところでは笑えたし。あと、こちらは大きく4つのエピソードに分かれていて、90分÷4=22.5分、すなわち、テレビアニメ一話分程度で話が切り替わるようになっており、このあたりは集中力の持続という点で考えられているなと思った。
 
 ただ、やはりこれ漫画読めばいいんじゃないの?とは思ってしまう。前述の方法ならやはりテレビアニメやOVAでも足るわけだし。

 漫画よりレベルアップしていたところとしては、サウナでイエスがヤクザとすれ違い会話をするところだろうか。あそこは声優さんの演技とテンポの良さもあって、かなりチューンアップされていると思った。だが、それくらい。
 
 けれども、悪し様に言う気になれないのは、はたしてこれを映画用にチューンアップすることが良いことなんだろうかという気がしてしまうから。


・今石監督のような作画でぬるぬる動くイエスとブッダ
・新海監督のような映像美の中にたたずむイエスとブッダ


 そんな『聖☆おにいさん』が果たして見たいですか?


 個人的には「ネ申作画」というギャグが出来るのでちょっと見たい・・・。

*1:彼女のセレクションだったため・・・