OKINAWA MOVIE LIFE

沖縄(宮古島)在住の映画好き。ツイッターは@otsurourevue

『四月物語』(岩井俊二)

 レンタルBlu-Rayで鑑賞。
 久々に観た。大学入学当時というこの時期を切り取ってくれるだけで傑作認定したい。タイトルに反してほとんど物語はないにも関わらず女の子のスター性でひっぱるのはこれと『もらとりあむタマ子』くらいでは。
 実は、中盤に回想で北海道に飛んだとき、「え?こんなに恥ずかしかったっけ?」と思ってしまった。初めて観た当初よりけがれてしまったのかと悲しくなったけれども、終盤、雨が降り出して改めて瑞々しさがよみがえってくるのがわかった。
 それにしても贅沢な映画だ。よくこんな企画が成立したなと思うし、あと北海道編には松たか子が前年に出した曲『空の鏡』のPVが一部使われている。こうして音楽と連動させた企画力も岩井俊二の巧みさだったと再認識。
 あとは青春映画史に残るかもしれないクライマックスの雨のシーン。これ多分新海誠が『言の葉の庭』にパク・・・オマージュしているよね。でも、このシーンのニヤニヤの止まらなさ、確かに「雨」の作用は大きい。このシーン、本当に雨降っている時じゃないと撮れない気がするんだけど。

四月物語 [Blu-ray]

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