小田切博『戦争はいかに「マンガ」を変えるか―アメリカンコミックスの変貌』(NTT出版)
近年映画が盛り上がっているアメコミについて勉強する目的で読む。改めて気付かされたのが、アメコミというのが若い文化という印象があるがロックンロールよりも歴史のある文化だということ。
タイトルで言われていることは、戦後において急激にアメコミにおいて規制が進んだこと(これは赤狩りの影響もあり、映画もその皺寄せを受けている)、ベトナム戦争下における反戦を取り入れる様相、そして、911以降にいくつかの漫画で見られたナショナリズムへの傾倒のことを指す。キャプテンアメリカが学生運動を止める漫画があることを知ったのは驚きだった。
911以降の動き、決して日本でも他人事ではない。
戦争はいかに「マンガ」を変えるか―アメリカンコミックスの変貌
- 作者: 小田切博
- 出版社/メーカー: NTT出版
- 発売日: 2007/03
- メディア: 単行本
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