OKINAWA MOVIE LIFE

沖縄(宮古島)在住の映画好き。ツイッターは@otsurourevue

よしもとよしとも「Greatest Hits +3」

 寡作な漫画家、よしもとよしともが1998年に出版した、絶版になっていた単行本からの編集版。「東京防衛軍」や「日刊吉本良明」が全部収録されていて、1000円というのはお買い得かも。僕は100円で買ったが。
 よしもとよしともはモラトリアム系の代表的な漫画家だと思う。細い線で描かれたシンプルな絵に、これといった起伏もないストーリー。割と地味な部類だとは思う。正直言えば、これで寡作ってどういうこと?とも思う。だけど、高校生のころ感じたそこはかとない反抗心や、やけに青空を青く感じたりとかそういった感情を表現するにはもってこいの作風なんだろう。
 一番すきなのは、「ライディーン」。とにかく印象に残っているのはチカちゃんに振られて泣く男の姿なんだけど、そのセンチメンタルさが良いです。
 それと、「日刊吉本良明」。80年代のニオイ爆発の4コマ漫画。たぶん半分実話なんだけど、大学生のだらけ具合とかどの時代も変わらないのだなって。絵的には短編中心のころとは違い、ラフな線で人物はアンパンみたいな目が特徴的。漫画の中にも出てくるけど、バタアシ金魚のころの望月峯太郎や小林じんこに似ているかもしれない。あと、漫画の中にはわが心の漫画家岡崎京子が出てきます。

Gratest Hits+3 (アクションコミックス)

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