OKINAWA MOVIE LIFE

沖縄(宮古島)在住の映画好き。ツイッターは@otsurourevue

2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

JUNO ジュノ(ジェイソン・ライトマン)

ジェイソン・ライトマンはこの作品と続く『マイレージ、マイライフ』において、明らかに映画にマジックが起きているとしか思えない。素晴らしかった。 僕、『パシフィック・リム』みたいな映画を見ても「なんでこれを日本でつくれないんだ」とは思わないんで…

ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ!(アレクサンダー・ペイン)

とても面白かった。一時も飽きることなく見ることができ、アレクサンダー・ペインの優秀なストーリーテリングを堪能。 最初は複数の語り手が存在する作りに、これは奇抜かもしれないけど映画としてはどうだろうと思っていたんだけれども、改めて振り返ってみ…

岡本茂樹『反省させると犯罪者になります』(新潮新書)

実は後半何度か落涙した。加害者を更生させるには自分の罪を自覚させること、そのためには負の感情を吐き出させ、そのおおもとはどこにあるか(家庭環境に含まれることが多い)を探り当てる必要がある。 他者を頼ることのできる人間になること、「弱さ」を見…

小田切博『戦争はいかに「マンガ」を変えるか―アメリカンコミックスの変貌』(NTT出版)

近年映画が盛り上がっているアメコミについて勉強する目的で読む。改めて気付かされたのが、アメコミというのが若い文化という印象があるがロックンロールよりも歴史のある文化だということ。 タイトルで言われていることは、戦後において急激にアメコミにお…

映画オールタイムベスト100

1オアシス 2リトル・ミス・サンシャイン 3気狂いピエロ 4愛のむきだし 5うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー 6暗殺の森 7シザーハンズ 8キャリー 9フォロー・ミー 10シャブ極道 11ダンサー・イン・ザ・ダーク 12マルホランド・ドライブ 13しとやかな獣…

ラルジャン(ロベート・ブレッソン)

はっきりいって呑み込めてないです。昔の映画を評するのに、それより後に発表された愚を覚悟で言うなら、連想した作品は『ザ・マスター』と『シークレット・サンシャイン』だった。 こういうのが俺の甘さだというのは自覚しているけど、あれほどまで映画上で…

オールタイムベストアルバム(洋楽編)

1.From the Attic/DamoneFrom the Atticアーティスト: Damone出版社/メーカー: RCA発売日: 2003/05/06メディア: CD クリック: 5回この商品を含むブログ (4件) を見る2.Lights are Changing/Mary Lor LordLights Are Changingアーティスト: メアリー・ルー・…

オールタイムベストアルバム(邦楽編)

1.カメラ=万年筆(ムーンライダーズ)カメラ=万年筆スペシャル・エディションアーティスト: ムーンライダーズ出版社/メーカー: 日本クラウン発売日: 2011/04/27メディア: CD購入: 4人 クリック: 88回この商品を含むブログ (12件) を見る2.シンクロニシティー…

ガンモ(ハーモニー・コリン)

コリン監督作を観るのは2作目。竜巻によって疲弊した町を描く。中心になるのは、ちびでやせっぽちな青年と背の高い青年のコンビが色々と非倫理的なことを繰り返すだけで、ストーリーらしいものはない。猫好きは注意。 一応中心になる青年たちのエピソードの…

LEGO(R)ムービー(フィル・ロード、クリストファー・ミラー) ★★★★

(@ミハマ7プレックス) よかったです!『スターウォーズ』や『2001年宇宙の旅』あたりの新古典というべき映画をもとに新世代の神話を作り上げていると思いました。 序盤はこれでもかってくらいの王道な展開を見たこともない映像でやってくれているところが…

アナと雪の女王(クリス・バック、ジェニファー・リー) ★★★★

れりごー!れりごー! 『アナと雪の女王』の何がいいって、やっぱりエルサの造る氷の造形で、単純に作り込みだけ見ても、もはや変態の域に達しているのだけれども、これがエルサの内面を如実に現していて、それがもう見事!こういうのって映画でしか見られな…

それでも夜は明ける(スティーヴ・マックイーン) ★★★★

連想した映画がなぜか『千と千尋の神隠し』と『TIME』だった。 スティーブ・マックイーン監督の映画を観るのは2作目。『SHAME』ではまだ文体を掴みきれていなかったが、今回はその文体により映画自体にも乗れた。長回しの多用により、作品自体の問題意識を観…

悪の法則(リドリー・スコット)

ライムスター宇多丸さんをはじめとする色々な人の批評で補助線が引かれていたこともあってか、この映画の持つ不穏さが自分にとって合致するような、映画経験でした。 ぼくにとって、『悪の法則』は2013年の1位に選んだ『ゼロ・ダーク・サーティ』と同じ効用…

LIFE!(ベン・スティラー) ★★★★

確かに面白かったし、何度か泣いたけれども、(嫌な言い方になるが)多分年間ベストには喰い込まないだろうなあと思った。自分の中でそういった作品には一種の「毒」が必要な気がするので。 『エンド・オブ・ザ・ワールド』(スティーブ・カレルとキーラ・ナ…