OKINAWA MOVIE LIFE

沖縄(宮古島)在住の映画好き。ツイッターは@otsurourevue

2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧

キルラキル(今石洋之)

久しぶりにアニメをリアルタイムで最後まで見た。この作品に限らないが、中島かずき脚本の超理屈(間違っていても力づくで納得させられるような論法)がだんだん気持ちよくなっていく。 多層構造を持った作品なので、「服」が持つ意味は受け取る人ごとで違っ…

小さいおうち(山田洋次) ★★★★★

(@シネマパレット) 歴史の不透明さに誠実に向かい合った作品。朝ドラのようなセットや芝居がかったセリフ回しがすべて有効に作用している。かといって、完全な絵空事にならないように役者の演技の間によって息が吹き込まれている。 やはりびっくりしたの…

甘い鞭(石井隆)

ちょっとネタバレせずに語るのが難しい作品。オープンエンドではあるけれど、ストーリーの肝が評価を左右するように思えるので。 最近の石井隆は『ヌードの夜』以降また若返っているように思う。これも『フィギュアなあなた』ほどではないにせよ変な映画だっ…

共喰い(青山真治)

ぬめっとした嫌な感触が全体を覆っているが、ロケーションの豊潤さにより映画として満足。よくよく考えれば、冒頭はほぼナレーションによる状況説明なのだけれども、なんというか、「場」から物語が立ちあがる感じがした。つまり、この映画の舞台となった下…

三人の妻への手紙(ジョセフ・L・マンキーウィッツ)

思ったよりも大胆な構成。いきなり話題に出ている人物のナレーションが入ったり、回想が本編を食ったり。しかしながら、マクガフィンが虚実を明らかにする展開が見事。つまり、その場にはいないアディという女性が映画全体をひっぱるわけです。そしてアディ…

風と共に散る(ダグラス・サーク)

これは三宅隆太監督が言うところの「心霊映画」。なんせ冒頭から風でカレンダーが逆にめくれるところから始まっている。この部分のアニメーションが不気味でよかった。ほとんどアバンタイトルの部分はゴシックホラーの要素もある気がする。 この時期(1950年…

Wake Up, Girls! 七人のアイドル(山本寛) ★★

こういう形式の作品も年末のランキングを考える際に考慮していいのだろうか。おそらく、TVシリーズのプリクエル的な作品なので単体の評価は難しいが、全体的に違和感。 さすが山本寛監督だけあって、作画のなめらかさとか美術とかは目を見張るものがあった。…