OKINAWA MOVIE LIFE

沖縄(宮古島)在住の映画好き。ツイッターは@otsurourevue

2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『レポマン』(アレックス・コックス)

DVDで鑑賞。 ストーリー性が強い作品ではなく、役者に華もないので若干退屈ではあるが、いくつかのショット、そしてラストにはかなり打ちのめされた。 最近のアメリカ映画での核の扱いの安易さには辟易するけれども、この映画が撮られた1984年においてはまだ…

『赤ちゃん教育』(ハワード・ホークス)

DVDにて鑑賞。 名作の誉れ高い作品なので構えてみたら、とんでもなくパンクでアナーキーな映画だと思った。格調高いところはほとんどなく、この映画から教訓らしいものを受け取ることは難しい。未だに「なんだったんだあれは?」という心境。 はっきり言って…

『ウィッカーマン』(ロビン・ハーディ)

これは久しぶりにオールタイムベスト審議委員会にかける案件が出てきたと思った! うまくはない。それも込みで作っている可能性もあるが、技術は高くない。が、画面に映るものすべてが狂ってて面白いし、間違いなく好きだ。 それで思った。対象があれだけ常…

『狼男アメリカン』(ジョン・ランディス)

レンタルDVDにて鑑賞。 最近の映画で人間から異獣へ変化するシーンをとる際には、CGの変化もあるのかリアリティを重視した結果なのかは知らないがさらっと描くようになった。だが、この映画が公開された80年代はVFXの技術を見せるためかなり尺がとられている…

『メイジーの瞳』(スコット・マクギー、デビッド・シーゲル) ★★★★★

レンタルDVDにて鑑賞。 ボロボロ泣いた。年間ベスト級。丁寧な演出が刺さる。 両親の離婚の狭間にいる女の子メイジーを演じるオナタ・アプリールちゃんは、撮影当時6歳で、やせ型の体躯に不釣り合いなほど大きな目をしている。監督自身も彼女なくしてこの映…

『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』(アンソニー・ルッソ&ジョー・ルッソ) ★★★★☆

レンタルBlu-rayにて鑑賞。 マーベル作品はあまり得意じゃなかった。この前のエドガー・ライト降板騒動で、マーベル・シネマティック・ユニバースが作家性とは相いれない、という印象を大きく裏付けてしまったわけだし。 ただ、確かに娯楽作品というのは、作…

『her 世界でひとつの彼女』(スパイク・ジョーンズ) ★★★★☆

2014/8/30@シネマパレット OSとの恋愛というトリッキーな設定を使っているけれども、コミュニケーションの不完全さに対して真摯に向き合った作品だと思います。 例えば、こういう設定を用いて、「科学の進歩がはたして人間を幸せにするのか」という方向の…

『怪しい彼女』(ファン・ドンヒョク) ★★★★★

2014/9/1@シネマパレット ファン・ドンヒョク監督の前作は『トガニ』というずっしりとした社会派ドラマだったこともあり、序盤の老人を巡る問題が描かれた時には少し警戒した。しかし、ある女優の登場をきっかけに、この映画は一気にコメディ方面に舵をとる…

『TOKYO TRIBE』(園子温) ★★★★★

2014/8/31@桜坂劇場 園子温監督の映画はいつもすごくいいところとすごくよくないところが混在していて、それが好き嫌い分かれる部分だ。だがこれだけは言える。「こんな映画見たことない」それがこの映画を支持する理由。 オープニングがすごくかっこいい!…