OKINAWA MOVIE LIFE

沖縄(宮古島)在住の映画好き。ツイッターは@otsurourevue

2008-01-01から1年間の記事一覧

アーサー・C・クラーク「幼年期の終わり」

SFの古典を今読み返すって事は、純粋に楽しむのとはまた別の性格を持ってきたりするわけで。 超有名な古典もアイディア的にはすでに大方の予想のつくものになっていたりもする。 これも、正直言えばそうだと思う。 ただ、今読み返す価値はあるかといわれれば…

コードギアス 反逆のルルーシュR2

と言いつつアニメの感想から。 いや〜、泣いた泣いた。1話目の「撃っていいのは、撃たれる覚悟があるものだけだ」というルルーシュのセリフがリフレインする構成が美しすぎて。 果たしてこの作品がどれだけ新しいことできたかってのは疑問が残る。「ラグナ…

そろそろ

約3ヶ月ぶりに日記を書く。と言っても文章を書いていなかったわけではなく、人に見せる予定もない日記をほぼ毎日つけていた。 確か京極堂が、日記と言うものは人に見せることを前提として書かれるのだというような意味のことを言っていたような気がする。僕…

ザ・マジックアワー

三谷幸喜監督作品。 この作品の公開前後はマジックアワーのキャストがどの番組にも出演しまくっていて、ちょっと興ざめだった。しかも一番出演していたのが三谷さん本人だったりするだけに。 ただ、やっぱり面白い。もうそれ以外の言葉は要らないと思った。…

女性声優140人ソート

http://blog14.fc2.com/b/bountyhunter02/file/sort140.htmlこういうのをやるあたりもう末期だなーと思いつつ、40位まで。1 大原さやか 2 松来未祐 3 能登麻美子 4 林原めぐみ 5 三石琴乃 6 斎藤千和 7 川上とも子 8 柚木涼香 9 桃井はるこ 10 森永理科 11 …

実録 連合赤軍  あさま山荘への道程

若松孝二監督の映画。若松監督の映画は「処女ゲバゲバ」を見たっきりなのだけれども、あのなんともいえない閉塞感だけは胸に焼き付いている。 連合赤軍の事件、というと、自分には憲法の判例で出てきたり、西岸良平の漫画にちょっとだけ出てきたりしたのを見…

クローバーフィールド HAKAISHA

特殊なパニック映画。 コーエン兄弟やロメロの「ゾンビ」みたいなわからないなりにも感じ取れるようなメッセージ性は特になく、終盤まで恐怖をあおり続ける純粋なパニック映画になっている。表現としては重ね撮りされたパニック以前の風景との皮肉な比較がよ…

ノー・カントリー

コーエン兄弟の映画。 いわゆるクライムアクションで、たまたま銃撃戦跡で大金を拾ったばかりに殺し屋に巻き込まれていく男を描いているのだけれど、あの殺し屋の空気ボンベはマジで痛そうだ。鍵穴がはずされたときは泣きそうになる。時代設定は1980年。 自…

田中ユタカ「初夜2」

久しぶりの更新レビューがエロ漫画というのもなんともね。 初体験漫画家として名を馳せる田中ユタカが2001年に発表した短編集です。竹書房から1997年に出た「初夜―ヴァージン・ナイト (竹書房漫画文庫―ドキドキシリーズ)」と話のつながりはないものの、続編…

近くの図書館で発見

ヒカシュー「うわさの人類」 ヤプーズ「DADADA ISM」

serial experiments lain

で、妄想代理人と重なる部分が多いのがこの作品。 どちらも妄想が現実を侵食していく感触が似ている。 比較すると、シナリオ的には妄想代理人に軍配が上がるけど、映像感覚やキャラクターの造形はこちらが上かなと思う。 そして、妄想代理人以上に難解。 い…

妄想代理人

この手の作品は自分の解釈をどれだけぶつけられるかだと思うのよね。 で、この作品がたとえばエヴァみたいに語られてないのって、なんだか、すでに答えがすべて作品中に提示されているような気分になるからだろうな。 つまり、冒頭で示される携帯電話により…

グミ・チョコレート・パイン

大槻ケンヂ原作、ケラリーノ・サンドロヴィッチ監督の映画。 ぼくはこの原作が大好きで、確かに文学作品としてみるとご都合主義が目に付いたり、無駄な部分も多かったりするのだけれど、それも含めて大好きなのだ。だから、映画を観ることに大きな期待ととも…

ニニンがシノブ伝

古賀亮一の漫画のアニメ化。2004年放映。 とにかく若本規夫の好演に尽きる。本編は7割若本さんの喋くりでできてるんじゃないかと思えるくらいだ。 そして、ギャグも決してパロディに頼っているわけじゃないのだけれど、すごく笑える。おそらくは言い回しだろ…

人のセックスを笑うな

井口奈己監督作品。2007年公開。出演は永作博美、松山ケンイチ、蒼井優、忍成修吾など。 まず、全体的に長回しへのこだわりが感じられて、すごくよかったです。相米慎二の「台風クラブ」にやられて以来、長回しフェチになりつつあるんですけど、これは本当に…

誓いの休暇

1960年のソヴィエト映画。 スピッツの「甘い手」(「ハヤブサ(2000)」に収録)に映画のせりふが引用されていることでも有名です。ちなみにその部分は主人公の兵士が帰郷途中の汽車で乗り合わせた女の子にパンを分け与えて、女の子が「私の地方ではワッフル…

ALWAYS 続・三丁目の夕日

2005年に公開された50年代郷愁映画の続編。監督は山崎貴。 前作はかなり面白かった。ロクちゃんエピソードなんて泣かせにかかっているのがわかるのに、すんなり涙が出てきてしまうほどだった。 そして今作も、面白さはだいぶ引き継がれていたと思う。堀北真…