2014-02-01から1ヶ月間の記事一覧
泣きました。吉田恵輔監督は、『さんかく』で恋愛がストーカー化する仮定を、『ばしゃ馬さんとビッグマウス』では夢を諦めるということを描き、まずその着眼点にびっくりするのだけれど、今回は親不孝について子供の視点から描いていて、やはりこの映画も「…
聞きしに勝る傑作。前田敦子という女優は『クロユリ団地』でも感じたけれど、覇気のなさが魅力に繋がっていて、その意味でこれはジャストフィットな素材だった。で、昨日見た映画の中で、一番ドラマを感じたのも実はこの映画だった。秋編にて死んだ目でロー…
(@シネマQ) 面白かったし、何シーンかでは泣いたし、中盤まではひょっとして前作超えもありうるかと思ったけれど、収束に手間取った印象。 正直、なんでモヤモヤ抱えているのかうまく言葉にできない。これは人によっては評価するポイントなのかもしれない…
日本版『ラビット・ホール』だった。 お涙頂戴映画の皮を被ったジャンル映画(ホラー?)として一部で評価が高い本作ですが、わりとまっとうに楽しめました。結構演出が面白い。冒頭の葬式シーンはわりと長めのカットをとるし、その他にも「なんでこんな撮り…
DVDで鑑賞。 うぉぉマジかよ・・・。これはネタバレできん。観る予定のある人はなるべく事前情報を入れずに見てとしか。もし俺が普段あまり映画見ない人に最近のおすすめは?と聞かれたら間違いなくこれを勧める。 最初思ったのが、これシリーズものの「2」…
初めに言っておくと僕はそんなにスコセッシは好きな監督ではないです。『ミーン・ストリート』や『タクシードライバー』は好きだけれども、大作路線はちょっと疲れるので。ただ、それでもこの映画の超弩級さにはひれ伏すしかない。 とにかく、全編を通して明…
(@シネマQ) やばいな。すごい好きですよ、これ。好き度で言えば今年入って見た新作映画(といっても4本だが…)ではダントツ。中村ゆりかの透明感と、本田翼のめんどくささと、尾野真千子の母性がそれぞれ魅力的だった。 手元に資料がないので正確な引用が…
(@桜坂劇場) 『ビフォア〜』シリーズの醍醐味とは、取り繕っている会話から徐々に本音が溢れていき、クライマックスで交わす会話の妙にある。今回も身につまされる。ジュリー・デルピーの怒り顔ちょっとトラウマ。 映画を語る方法はいくつかあって、この映…
再読。なんだろ。大学を卒業して、さらに映画を観るようになってしばらく経ったからか、わかることが増えた気がする。『おおきく振りかぶって』と同作者でありながら壮絶な展開は問題作と言って差し支えないだろう。 この作品は台詞が独特の切り方をしている…
黒沢清作品で一番思い入れのある映画なので、ちょっとこの映画との思い出について語らせていただきます。 改めて感じたけれど、「東京映画」だと思うんです。この映画が公開されたのは、僕が高校から大学に上がる頃。実は劇場では観ておらずレンタルになって…
松本零士にメーテルのインスピレーションを与え、早川義夫に「マリアンヌ」という名曲を作らせたのも納得の傑作。狂気の入れ子構造が見事だった。 この物語を牽引する人物は、すべて外界からもたらされたもの、つまり「転校生」なんです。だから、物語が進む…
とてもよかった。『恋の罪』(園子温)とテーマが一部重なるような気がした。今の自分は、この映画が果たして「行ったっきり帰ってこれなくなる話」なのか「行って帰ってくる話」なのかがつかめずにいる。 まず、演出のエキセントリックさは前半のほうが大き…