2010-01-01から1年間の記事一覧
自分はあまり酷評することは少ないのだけれど。 ひとことでいえば「誰得」。 まず、ふだん「ROOKIES」等を観に行くライト層にはストーリー性の薄さで退屈されかねないし、映画好きの層にアピールするには物足りない。 自分は原作は亡霊譚だと思っています。…
石井隆監督作『ヌードの夜』の17年ぶりの続編。 前作も福岡いるときにリバイバル上映で観て衝撃を受けたんですが、今作も相当面白かった、というかヤバかったです。 石井隆作品観ると歓楽街を歩くのが怖くなります。 前作では余貴美子の役どころだったのを今…
満足度に測定不能ってのがないのが惜しまれる。 大ヒット作グレムリンの続編なのだけれども、一言でいえばカオス。 前作にもバーで増殖したグレムリンだちが人間のように騒いでいるシーンがあるんだけれども、全編をこのシーンで構成したような作品。バット…
阪本順治監督初のラブストーリー・・・らしいです。 阪本順治監督といえば「どついたるねん」「トカレフ」(どちらも未見)に代表される男の世界を描いた作品に定評がある一方で、「亡国のイージス」「座頭市THE LAST」などのヒット作や「OUT」「闇の子供た…
80年代のアメリカ青春映画。原作は『あの頃ペニー・レインと』で有名なキャメロン・クロウ。余談だが僕は少し前までジェームズ・キャメロンとキャメロン・クロウを同一人物だと思っていた。 キャメロン・クロウはこの作品を書くために年齢を偽ってハイスクー…
同じ日に「インシテミル」を観たせいでこの日観た映画の中で死んだ人数がとんでもないことになってるわけですがw 1963年に池宮彰一郎の小説を工藤栄一監督の手で映画化された作品の、「ヤッターマン」などで知られる三池崇史監督によるリメイク、らしいです…
少しイマイチ。 自分は原作を書いた米澤穂信という作家のファンで、多分この作家で初めての映像化だったし、それもこの作家の集大成とも言うべき作品だった(伊坂幸太郎でいえば『ゴールデン・スランバー』のような)ので、期待はしていたのだけれど・・・。…
Release 1997.6.21 真心ブラザーズが1997年に出したベストアルバム。と、いってもシングル曲をただ並べただけのベストではなく、それまでアルバムに入ってなかったデビュー曲「うみ」が入っている一方で、代表曲「どか〜ん」をはじめとして「モルツのテーマ…
Release 1994.2.25 平沢進のソロとしては4枚目のアルバム。 前作までには必ずあったようなエキセントリックな曲はあまり入っていなくて、全体を通してゆったりとした曲が多い印象。M-2「LOVE SONG」、M-3「オーロラ」などでみられる平沢進のボーカルには低音…
ニューヨークのイタリア移民街におけるギャングの若者たちを描いた群像劇。 何というか、永遠に若い映画だなーと感じた。自分はまだ20代なので楽しめる。30代でも楽しめると思う。しかし、歳をとってこの映画を観ている姿がまったく想像できない。 暴力シー…
Release 1994.9.1 ミスチルの4枚目のアルバムにして300万枚を売り上げた大ヒット作。 今改めて聴くとM-3「ラブ・コネクション」の桑田佳祐まんまの歌唱法は面白い。M-11「Round About〜孤独の肖像〜」のアレンジもサザンにありそうだ。他にもかなり深みを目…
Release 1956 ドイツ出身の女性ピアニストがリリースした数少ない作品。邦題は「ヒッコリー・ハウスのユタ・ヒップ」。 さあ、俺にとっての鬼門です。ジャズって、聴いててすごく気持ちいいとは思うんですけど、うまく言葉にできないんですよね。 このアルバ…
Release 2004.2.11 イエローモンキーのボーカル吉井和哉がYOSHII LOVINSON名義で出したソロデビューアルバム。 あちこちで言われていることだけど、とにかく暗い。リードトラックとなったナンバーM-2「TALI」ではまだ想定内だったかもしれないけれど、このア…
Release 2005.3.22 イギリス国籍スリランカ系タミル人のアーティスト・M.I.A.ことマヤ姐さんのデビューアルバム。 ジャンルはGRIMっていうんでしょうか?ラガとかヒップホップ、民族音楽からの派生であることを感じさせつつ、肉感的なサウンドを特徴としてい…
Release 1999.7.1 ラルクの通産6枚目のアルバム。「ray」との同時発売。 もうこの手のアルバムはいいとか悪いとかじゃなくて「好き」なんですよ。冒頭からの「forbidden lover」「HEAVEN'S DRIVE」「Driver's High」の怒涛の構成は90年代後半に青春時代を送…
Release 1987.8.21 ハードロックの雄、GUNS'N'ROSESのデビューアルバム。 ハードロックというジャンルは俺にとって、聴いたらカッコいいと思うけれど先鋭性のないジャンルだという偏見がもともとありました。けれども、このアルバムを聴く限り、確かに先鋭性…
Release 1996.10.8 マリリンマンソンの2枚目のアルバム。 アイコンとしての力が強くなりすぎると音楽面での評価が難しくなります。マイケル・ジャクソン、マドンナ、近年ではレディ・ガガがそれにあたります。 マリリン・マンソンはオルタナティブ・ロック部…
Release 1981 60年代〜70年代にかけて活躍したファンクロックバンド・スライ&ザ・ファミリー・ストーンのベストアルバム。 ファンクはやっぱり聴いていて気持ちがいい。こういうと叱られるかもしれないけれど、現在のポップスに影響を与えていることがありあ…
Release 2002.11.20 グレイプバイン5枚目のアルバム。 うわー、何これ。久々に聴き返してみたけど、なんとも言えない感情が残っている。これは『空気人形』を観た時と同種の喪失感だ。なんというか、恋人と別れた直後には絶対聴いてはいけないけれど、1ヶ月…
Release 1999.5.2 1980年代から90年代初めにかけて活躍したロックバンド・アンジーのベストアルバム。 一般的には「るろうに剣心」にボーカルの水戸華之介を模したキャラ*1が出ていることで有名かな? 当時はポコチンロックとかバカロックとか言われていたそ…
Release 1998.11.17 西海岸を代表するパンクバンド・オフスプリングの3枚目のアルバム。 俺は1984年生まれなんですけど、俺と同世代の人にとってはハイスタンダードの『メイキング・ザ・ロード』と並んで青春と言えるアルバムだと思います。久々に聴いてみて…
Release 1997.5.13 アメリカのホラーパンクバンド・ミスフィッツが再結成後にリリースしたアルバム。確か中古で300円くらいで購入。 M-1「Abominable Dr.Phibes」はハードコアを経由した上でホラー映画のBGMを作るとこんな感じになるのかなって感じで期待で…
Release 1999.10.1 1999年の映画、『アメリカン・ビューティー』(サム・メンデス監督)のサントラ。 映画はすごく語りがいのある内容なのでぜひ観てほしいのですが、このサントラも秀逸。ジャズボーカルからロックンロールを経てインディーロックまでも収録…
Release 2000.3.20/LASTRUM ビークルの2枚目。 いきなりだけどこれは名盤です。 確か発表当時ビークルは当時はやったメロコア系ムーブメントの一角を担っていたと思うのですが、どちらかというとメロコアというよりパワーポップが近いですね。パワーポップ…
Release 1998.5.20/Toy's Factory バンドとして脂がのっていた時期に発表された5枚目(フルとしては2枚目)のアルバム。俺としても青春の一枚です。 先鋭性とかロックとしてのダイナミズムとかは次作『マテリアル』のほうが勝るとは思うけれど、これも地味…
Release 1999.6.12/cutting edge アイスランドのポストロックバンド・シガー・ロスの2枚目のアルバム。 俺はシガー・ロスのことをずっと電子音楽の人だと思っていて、だから最初聴いた時、思ったよりバンドサウンドを軸にしていたのに驚いた記憶があります。…
Release 2009.8.19/J-Storm 今やジャニーズ随一、いや、ヒットチャート随一のグループとなった嵐の10周年記念ベストアルバム。 嵐は、ジャニーズの中でも色のついていないグループだったと思う。84年生まれの自分にとって、物心ついたころにはSMAPはおろ…
Release 1998.5.30/Virgin 90年代のオルタナシーンを支えたアメリカのバンド・スマパンの4枚目のアルバム。本国では商業的に今一だったものの、日本では「メランコリー終わりのない悲しみ」以上のヒット。 初めてのスマパンがこれで、入り方としてはどう…
Release 2003.9.15/WARNER MUSIC イギリスのバンド・ミューズの3枚目のアルバム。 初めてミューズを聴いた。 いきなり不協和音のピアノで幕を開け、「Time is running」に象徴される憂鬱をそのまま音階にしたようなメロディーラインとそれを絞り出すような…
Release 1995.6.25/Polydor 60-70年代にかけて活躍した作曲家・編曲家バート・バカラックが曲を提供したA&M所属アーティストによる作品集。カーペンターズやセルジオ・メンデスのような超有名アーティストも含まれており、「雨に濡れても」等の超有名曲も収…