ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う(★★★★★)
石井隆監督作『ヌードの夜』の17年ぶりの続編。
前作も福岡いるときにリバイバル上映で観て衝撃を受けたんですが、今作も相当面白かった、というかヤバかったです。
石井隆作品観ると歓楽街を歩くのが怖くなります。
前作では余貴美子の役どころだったのを今作ではグラビアアイドル出身の佐藤寛子が演じています。佐藤寛子がグラビアで活躍していたころっていうのは、自分がちょうどそういったアイドルをよくみていた時期に重なるので、個人的には相当思い入れ強いです。そんな佐藤寛子ライトファンとしての感想としては、
よくぞここまで
それは脱ぎっぷりだけではなく、終盤のサイコパス的な狂気を感じさせる演技も含めて、です。
観てて、『愛のむきだし』という映画に出てきた、同じく狂気的な役どころの安藤サクラを思い浮かべました。安藤サクラはブスキャラとして扱われていたので、佐藤寛子の美少女的扱いとは一見程遠いのですが、顔立ちとか少し似ているのかなと思ったり。
後半の演技は大竹しのぶもまた素晴らしいのですが、それはまた別のお話。
映画としても、逆光をあえて使ったり顔をなかなか写さなかったりとか映画的な正解からは程遠い演出をすることで石井隆ワールドとしての正解になっている演出など、しびれまくりでした。
暴力的なシーンや、多少グロテスクなシーン、そして一般的な倫理からは程遠いシーンなど出てくるので観る人を選ぶとは思いますが、変わった映画が観たい人にはおすすめです。