OKINAWA MOVIE LIFE

沖縄(宮古島)在住の映画好き。ツイッターは@otsurourevue

2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

転校生〜さよならあなた〜

評論家というのはかわいそうな者かもしれない。無論、評論家といっても色々種類はあるだろうし、その評論方法も一様ではないだろう。でも、多くの作品を見ていくうちに、自身にとって良い作品の基準というのが生まれてきて、それにとらわれてしまううちに、…

舞妓Haaaan!!!

監督水田伸生と脚本家宮藤官九郎が「ぼくの魔法使い」(2003)以来タッグを組んだ作品。 クドカン作品の特徴として語られやすいのが「男子校的ノリ」だと思うんだけど、それだけじゃない部分もあるんだよな。「ぼくの魔法使い」にも「舞妓」にも共通している出…

死の棘

小栗康平監督。1990年公開。 この映画は怖い。松坂慶子が怖い。すべての台詞が怖いと思った。内容は、夫の浮気が原因で妻が発狂するといったものなのだけれども、肝腎の発狂するシーンなんて、どれほど怖いか・・・。 どこかで、棒読みというのはストー…

Kids Return

北野武監督。金子賢と安藤政信主演の映画。1996年公開。 最近同監督の「監督・ばんざい!」を観たのだけれど、その本編の始まる前にカンヌ用に作られた3分の短編映画「素晴らしき休日」にこの映画の映像が一部使われていた。 内容は、高校生の主人公二人が学…

ハッシュ!

別に戦争映画やメッセージ性の強い映画を否定するわけじゃない。でも、たいていの映画論評では、戦争だの在日だの問題意識を掲げる作品ばかりがこぞって高評価だ。 そういった映画って、もちろん出来のいいものもあるけど、たださあ、そういったことを絡めな…

大日本人

松本人志の第一本目監督映画。批評の批評になってしまいそうだけど感想をば。 まず、とりあえず日本に生きている人なら松本がどういう人かはわかっているわけで、その時点でこの映画を公平に批評することは不可能になります。多分、批判したと言うフランスの…