OKINAWA MOVIE LIFE

沖縄(宮古島)在住の映画好き。ツイッターは@otsurourevue

2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ションベン・ライダー

1983年公開。出演は藤竜也、河合美智子、永瀬正敏、坂上忍など。今見たら結構豪華だ。 相米演出の魅力を最も感じられるのはこの作品ではないかな思う。ストーリーを追ってるのか追っ手ないのかわからない長回しが冴えるのはこの作品。本筋だって、誘拐された…

セーラー服と機関銃

1981年公開。主演は薬師丸ひろ子。去年、長澤まさみ主演でテレビドラマでリメイクされた。 この作品から、相米作品に特徴的な長回しが頻出されるようになるんだけど、正直に言えば、だるかった。「完璧版」の140分バージョンだったからかもしれないけれど、…

翔んだカップル

相米監督のデビュー作。原作は柳沢きみおのマンガ。主演は鶴見辰吾と薬師丸ひろ子。 正直に言えば普通の映画。鶴見と尾美の立ちションのシーンとか、実験的に思えてくるところもあるけど。 ただ、この時代の薬師丸って、80年代生まれの僕から見ても、やっぱ…

青春デンデケデケデケ

1992年作品。主演は林泰文。若き日の浅野忠信も出演。原作は芦原すなおの直木賞受賞小説。 「さびしんぼう」で手に入れた視点の到達点。大林監督の真骨頂というのは、もしかしてこういう男子校的なノリじゃないのか。 8mmを使った演出、コマ切りの演出、観客…

さびしんぼう

1985年公開。尾道3部作の完結編。主演は尾美としのりと富田靖子。 尾道3部作では一番好きだ。はっきり言ってしまえば、大林映画の魅力って言うのはその童貞っぽさにあるのであって、「HOUSE」〜「時をかける少女」まではその視点から見た女性の神々しさをそ…

時をかける少女

1983年公開。何度もリバイバルされていることで有名。去年の夏にも劇場アニメ化された。その際に書いたレビューはこちら。 正直に言えば、この映画は主演の原田知世と高柳良一の棒演技、それと「転校生」ではなりを潜めていた「HOUSE」以来の奇をてらったよ…

転校生

1982年作品。小林聡美と尾美としのり主演。 尾道3部作の中では一番完成度の高い作品だと思う。尾道の情景とか、二人の感情の機敏な移り変わりとかが、細やかに表現されているし。 だけど、実はこの作品が一番語りどころ少ないんじゃないかなと思う。「時をか…

HOUSE ハウス

大林宣彦監督のデビュー作。定義としては、一応ホラー。 内容は、女の子7人がそのうちのひとり・オシャレ(あだ名)の叔母の住む洋館に合宿に出かけたが、そこが実は妖怪屋敷で・・・というもの。 チープなアニメ合成の妖怪の登場には失笑する人も多いと思う…

3-4X10月

北野武監督2作目で、1作目「その男、狂暴につき」が深作欣二監督の降板のためたけしに監督が回ってきたということを考えると、実質的なデビュー作。 ある友人が言っていた。「たけしの映画って観ててストレス解消になるんですよね」。その感じがわかった気が…

村上春樹「風の歌を聴け」

この本をはじめて読んだのは高校のときだった。多分、正直に言ってあまり面白いとは思わなかったんじゃないかと思う。そのときにはすでに「ねじまき鳥クロニクル」や「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」などディープで複雑な村上春樹を読んでい…

久々の更新

になってしまった。単にパソコンが壊れて修理に出しているだけなのだけれども(今は学校のパソコンを使っている)。 それと、アルバイトなどで忙しいのも言い訳のひとつになる。 1ヶ月以上もあいてしまったのでそろそろ吐き出したいものも容量オーバーだ。…

村上春樹「風の歌を聴け」

この本をはじめて読んだのは高校のときだった。多分、正直に言ってあまり面白いとは思わなかったんじゃないかと思う。そのときにはすでに「ねじまき鳥クロニクル」や「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」などディープで複雑な村上春樹を読んでい…