フラガール
李相日監督。1950年代の東北地方で、町おこし事業としてハワイアンセンターを作ろうとした人々の苦難と成功までを描く作品。
去年の公開時に1回見て、テレビ放映でもう一回見た。
一言で言えば、けちのつけようのない作品。あちこちから「いい映画ですよー」っていう香りがしてるし、役者さんも蒼井優や松雪泰子などのスター性のある俳優から、岸部一徳などの名脇役、池津祥子や三宅弘城などの劇団系の俳優まで、皆輝いている。何らかのことを大勢で成し遂げたことのある人なら、必ず共感するだろう。
ただ、この「けちのつけようのない」ってのが最大の欠点であって、やっぱりぼくは相当意地が悪いんだろうなあ。何だかナンバーワンにはおきたくないような作品だった。映画ファンにはこういう人多いと思うよ。個人的には去年は「嫌われ松子の一生」と「時をかける少女」に魂を抜かれた。だから、ランキングがすべてではないとはいえ「キネマ旬報」の年間ランキングで1位をとったときには、違和感があった。
この手の作品には弱いのだけれどね。初見では泣けなかったが、二度目では泣いたな。映画を論じるものは総じてツンデレである。
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