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OKINAWA MOVIE LIFE

沖縄(宮古島)在住の映画好き。ツイッターは@otsurourevue

『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』(★★★★☆)

 大泉洋が主演を務める『探偵はBARにいる』('11)の2作目。友人のマサコ(ゴリ)が殺されたことを追う主人公は暗い闇に呑み込まれていく。


 日本の娯楽映画で、出来が及第点以上だとそれだけで評価甘くなってしまう傾向があるのだが、それを差し引いても傑作!
 やはりススキノという舞台が最高に機能している。どことなく70年代的で、それゆえ主人公の二人が周囲からズレていながらもそれを許容出来る感じ。そして、その二人が独特の空気感を持ったまま現実(=事件)に対峙していく様がすべてエンターテイメントとしてプラスに作用する。


 今回のゲスト・尾野真千子もよかったなあ。大泉洋との掛け合いが素敵で。誇張されたはねっかえり女ではあるけれど、とてもよかった。そっか、カウボーイビバップのスパイクとフェイの関係性に近いものを感じたのかも(大泉もスパイクもモジャモジャだし)。


 欠点と思われたところとしては、70分くらいに置かれたアクションが、確かにこの映画の中で一番の見せ場なはずなのだけれども、それまでがアクションのつるべ打ちであるせいで、このあたりで一回目のダレ場が来ちゃった感じがしたところ。多分二回目に観た時は気にならないと思う。
 もうひとつ気になったのが、そもそもの筋立てにかかわる部分ではあるのだけれども、今の日本ってそんなに同性愛に非寛容かなあというところ。早い段階で語られるからネタバレには当たらないとみなして言うけれど、あの議員だって「日本のハーヴェイ・ミルク」とでも言いようがあると思う。ただ、この映画の世界観がちょっと昭和的であることを考えると、こう言った古い考えも作品にはあっている気がするから不思議だ。
 ただ、そういった瑕疵を差し引いても、今の日本で真っ当な娯楽映画を作ることのできる、三池崇史に並び立つ技術力だと思うので、ぜひ今後も日本娯楽映画の中核を担ってほしいと思う限りです。