OKINAWA MOVIE LIFE

沖縄(宮古島)在住の映画好き。ツイッターは@otsurourevue

THE FOLK IMPLOSION「DARE TO BE SURPRISED」

 アメリカのインディー・ローファイ・オルタナティブロックデュオ、フォークインプロージョンの2ndアルバム。ここに出てくる言葉の半分くらいしか意味わからないですけど。1997年リリース。
 全体を通しての感想は、変態です。ポップなのに、どっか鬱状態の人が坑鬱材を服用して見た外の世界みたいなダウナーな感じが溢れています。確かに生あるいはそれに準ずる楽器の音を使っているのにそれが遠くで鳴っているようで、つくりものめいているところなんかBECKにも通ずるものがあります。
 アルバム全体は陰からだんだん陽に向かっていく感じですね。むしろ終盤の陽の部分はアシッドな感じがして逆に怖いのですが。うにうにしたメロディで変な開放感のある表題曲とか、頭おかしいアニメの主題歌みたいな「Ruier Deuotion」とか(しかもこれラストの曲)。
 あと、アホなギターリフが出てくる曲が「Barricade」「That's the Trick」「Park Dub」「(Black Paper)」など多く、けどむしろシリアスな局面を持った「Insimuation」のほうが一般に向けて開かれた印象がなぜかするんですよね。序盤の、ヒキコモリ濃度全開の曲なのに。Beckで言えば「Loser」みたいなものなのかもしれない。
83/100

Dare to Be Surprised

Dare to Be Surprised