MASSIVE ATTACK「MEZZANINE」
ブリストル出身のユニット・マッシヴアタックの3枚目のアルバム。
昔トリップホップと呼ばれているジャンルがあって、その旗手として登場したのがこの3人組だったのだけれども、2007年現在そのジャンルはすでに衰退していて、エレクトロニカ(これも衰退気味)に吸収された感もあるし、テクノというには踊れなさ過ぎる、そんな立ち居地。
スタートボタンを押したとたんに流れてくるリズムを刻むプログラムの音が心地よい。万人が気持ちよさを感じる音だと思う。2曲目の3人の掛け合いも気持ちよいし、シンニード・オコナーをボーカルに迎えた4曲目「TEARDROP」は気持ちよさだけでなく、音の宇宙の中で1人で浮かんでいるような寂しささえ感じさせる名曲だ。
だけど、このアルバムの欠点は4曲目までは音の粒に耳を澄ましてそのすごさに浸っていられるのだけれども、その調子で最後まで進むため聴き手の集中力が切れちゃって後半は完全にBGM化してしまうのだよね。それでも代わりのない音だから、評価が高いのにもうなずけるけど。
俺は最初の4曲があればいいや。
- アーティスト: マッシヴ・アタック,ネイル・デイビッジ
- 出版社/メーカー: ヴァージン・ジャパン
- 発売日: 1998/04/29
- メディア: CD
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