OKINAWA MOVIE LIFE

沖縄(宮古島)在住の映画好き。ツイッターは@otsurourevue

銀杏BOYZ「君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命」

 発売日をこれほどまでに心待ちにしたアルバムは久々だった。
 ゴーイングステディのフロントマンだったミネタカズノブ率いる銀杏BOYZ初音源で、二枚同時発売。発売当初は相当話題になったこの曲。発売当初、僕はこのアルバムにある歌詞と同じような感じで、プライベートが破綻しかけていた。その頃ブログという表現方法に出会い、こうして駄文を書き綴っているわけだ。グラッチェ。
 さて、このアルバム。前半はかなり音が汚い。「SKOOL KILL」の完全にはずれた音程。ただこの曲、おそらくチャート番組とかでサビだけ聞いたら普通の青春パンクラブソングだとみんな思うだろう。「君の体操服が盗まれる事件があったろ 誰にもいえないけれど犯人は僕さ」なんて歌詞があるとも知らずに。「トラッシュ」は極上のメロディーを持っていながらも歌詞は下ネタだったりする。「童貞ソーヤング」のころから思ってたけどきっとウィーザーを日本語訳して歌ったらこんな感じになるんだろうな。影響はパンクだったりフォークだったりハードコアだったりするんだけど、ばらばらな印象は受けない。なぜかっていうとそれは全部ラブソングだからなのだと思う。憶測に過ぎないがミネタが恋をしたり失恋してつらかったりしたときに聴いていた音楽が新しい表現を生み出しているのだ。
 そのほかにも「漂流教室」の、中学や高校(小学生かも)のころに感じた、現実と夢の境目がない感じや青さだったり、「駆け抜けて性春」の宇宙的な幻想感だったり、すべてがすばらしいラブソングだ。間違いなく21世紀を代表する名盤だと思う。

君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命

君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命