ジョージ朝倉「バラが咲いた」
ジョージ朝倉の初期短編集。1995〜1996年ごろの作品群。
ジョージ朝倉の短編といえば、ほんのりと余韻を残すのが持ち味なんだけれども、それはデビュー作の頃からあったんだなと認識できる作品。コレクターズアイテムじゃなくて幅広く読まれてほしい作品。
岡崎京子やよしもとよしともに通じるもんがあって、それはおそらく映画や音楽など表現方法の枠をこえた引用にあるのだと思う。ただ、ジョージ朝倉の感傷はその二人に比べ群を抜いている。
ちょっと切ないエンディングの「バラが咲いた」や、過食症を取り扱ったちょっと岡崎チックな「PUNKY CAKE JUNKIRE」、読んだあとすがすがしい気分になる「青色的少年」など、良質の短編が5本。
80/100
- 作者: ジョージ朝倉
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/05/13
- メディア: コミック
- 購入: 1人 クリック: 2回
- この商品を含むブログ (17件) を見る