OKINAWA MOVIE LIFE

沖縄(宮古島)在住の映画好き。ツイッターは@otsurourevue

リンダリンダリンダ

2005年。監督:山下敦弘 脚本:向井康介、宮下和雅子、山下敦弘 音楽:James Iha、主題歌:「終わらない歌」(作詞・作曲:真島昌利)、バンドプロデュース:白井良明
キャスト:ペ・ドゥナ(ソン)、前田亜季(山田響子)、香椎由宇(立花恵)、関根史織(BaseBallBear)(白河望)、三村恭代(丸本凛子)、湯川潮音(今村萌)、山崎優子(me-ism)(中島田花子)、松山ケンイチ(槙原裕作)、小林且弥(大江一也)、近藤公園(響子の兄)、三浦哲郁(監督・石川)、浜上竜也(カメラマン・飯島)、小出恵介(阿部友次)
山本浩司(スタジオQの店員)、山本剛史(カラオケの店長)、南川ある(美佐子)、ビエール瀧(ピエールさん)、りりイ(恵の母)、三浦誠己(前園トモキ)、藤井かほり(中山先生)、甲本雅裕(小山先生)

 いい映画や。とりあえず、音楽をテーマにした青春モノってことで「スウィングガールズ」が思い浮かんだんだけど、「スウィングガールズ」に比べるとこっちのほうがクール。それは香椎由宇によるところが大きいけどね。香椎由宇も不思議な顔立ちしているよな。タイプは違えど上野樹里のように、一般的に言われる「美人顔」ではないにしろ、不思議なオーラがあって、ある役を演らせたら天下一品、てなところとかが共通する。それと、ペ・ドゥナは少し広末涼子に似ている気がしたし、前田亜季は「バトルロワイアル」から「最終兵器彼女」までもう6年も女子高生役やっているんだってことにびっくりしたり。
 全体を通して静かな場面が目立った。それゆえに演奏シーンが映えた気もする。最後の「終わらない歌」をプロモーションビデオ風にしたところの演出なんか最高だったし。
 ただ、いちブルーハーツファンとして曲のカットの仕方が気になったのと、「リンダ リンダ」のところで生徒たちがステージ前に集まるシーンだけは不自然でちょっと醒めた。あと、「僕の右手」はやっぱり歌ってほしかったかなって。
 あとは、これが初演技って人も多く出演しているので、多少演技に気になるところはあった。ペ・ドゥナは抜群に上手かったけど。ただ、最後まで見終わって、ああ、これは映画という手法をとおしてブルーハーツをカバーする試みなんだなって思った。だから、言ってみれば下手くそでも表現しようって気があふれていればそれによって感じるものがある。もっと上手い俳優さんは確かにキャスティングできたかもしれないが、それだと湯川潮音の「風来坊」や山崎優子の「すばらしい日々」はきけなかったってこと。
79/100

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