原寮「私の殺した少女」
原寮のミステリー小説。直木賞受賞。
和製ハードボイルドというべきか。もちろん影響はもろにアメリカのそれなのだけれど。笑っていいのかどうかわからないユーモラスな表現が印象的。
これもちょっとトリックが納得いかなかった。てか、卑怯じゃない。
この作品で考えたのが、沢崎という人物の、他者の観察眼。冷酷にひとつひとつを描写していて、時に読んでて小気味いい。
正直な話、文章は上手とはいえない。表現はいいけどつながってなくて読みづらい。けど、自分なりのハードボイルドというものを構築していく過程だと感じる。
57/100
- 作者: 原寮
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1989/10
- メディア: 単行本
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