LUNA SEA「SINGLES」
ルナシーが1997年にリリースしたシングルベスト。
当時GLAY、L'Arc-en-ciel、そしてLUNA SEAが御三家のように扱われていた印象がある。そしてその3組の中でどれが一番好きかと問われれば、迷うことなくLUNA SEAと答える。
ルナシーは当時ビジュアル系と呼ばれるバンドの多くがハードロックやニューロマンティクからの影響が強かったのに対して、パンクからの影響が強い。
こうやって並べて聴いて見ると、とにかく大きな変わり目となったのが3枚目のシングル「ROSIER」だ。耽美的で抽象的な歌詞や親しみやすいメロディはそのままに、2重構造になったサビに加えて圧倒的なバンドアレンジが感じられる名曲。ライブハウスみたいな狭いハコで聴きたかった。このバンドの最大の悲劇はあまりにもそのバンドが大きくなるにつれてこういった名曲の効力が失われていったことなんだろうな。
続く「TRUE BLUE」「DESIRE」「END OF SORROW」などアップテンポでハードな演奏ながら十分にマスにアピールできる楽曲群は最高。それに、ミディアムテンポの曲も「MOTHER」ではRYUICHIの歌唱力の進化を感じるし、「IN SILENCE」の美しさは完璧。
2枚目はカップリングの曲を並べたパート。だんだん実験的になっていった感がある。ぼくは表ルナシーのほうが好きだ。
82/100
- アーティスト: LUNA SEA
- 出版社/メーカー: MCAビクター
- 発売日: 1997/12/17
- メディア: CD
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